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「木村先輩、、、、、」
柾「何してるのこんなところで笑」
と笑いながら聞いてくる木村先輩。
ああなんでこうやって木村先輩と二人きりになる時に限って寝坊してしまうんだろう。
本当に今日はついてない。
「委員会長引いちゃって、、、笑先輩は何してたんですか？」
柾「俺？俺はね居残り、笑今日古典の時間寝ちゃって笑」
なんて恥ずかしそうに笑っている。
柾「今帰り？」
と下駄箱から靴を出しながら問いかけてくる。
「あ、、、！はい！帰ろう、と思ってたんです、けど、、、」
柾「？けど？」
「今日傘忘れちゃって、、、笑いつもなら走って帰るんですけど今日胡桃から借りた教科書入ってるので流石に濡らすわけにはいかないので雨止むまで待ってます！笑」
と言うと少し考え込んだ木村先輩が
柾「、、、俺さ、家すぐそこなんだ笑だからAちゃんこれ。使って？」
と言って先輩が手に持っていた黒色の傘を渡される。
「え、！？いや、そんなこと言ったら私の方が家近いですし、先輩が濡れちゃ、柾「いーの！笑あと俺今日自転車で来ちゃったからさ？傘さしながらなんて転びそうだから怖くて乗れないし笑Aちゃんが風邪引いちゃったら大変でしょ？だから、ね？使って？」
と半ば強制的に木村先輩に傘を持たされる私。
これはいくら抵抗しても無駄だと気づいた私は木村先輩の優しさに甘えることにした。
「、、、それではお言葉に甘えて、笑本当にすみません、ありがとうございます！」
柾「うん！笑それじゃもっと強くなる前に帰るよ！笑あ、それ。明日返してくれればいいから！」
と言ってバックで頭をかぶせながら走っていってしまった木村先輩。
家がすぐ近くだからなんて言っていたけど私は知っている。
木村先輩の家はかなり遠い隣町にあって
この俺と柾哉くんの家遠いから朝早く出なきゃ行けないんだよねぇとたじ先輩が言っていた。
「、、、こんなに優しくされたらもっと好きになっちゃうよ、」
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作者名：きむち | 作成日時：2022年1月20日 23時
