【イナgo】我ら稲妻町探検隊！ (ページ9)

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木枯らし荘にて　～夕食～ページ9

「秋姉ただいまー!」
「あら、おかえり天馬」

天馬が木枯らし荘の戸を開けると、秋姉こと
管理人の木野秋が出迎えてくれた。

「秋姉、今日の夕ご飯何?」
「今日はカレーよ」
「やったー!」
「夕ご飯までに宿題終わらせてきちゃいなさい」
「わかった!」

天馬は階段をかけ上がり、部屋に入ると、
すぐに宿題をし始めた。

「…ん?ここはどうやってやればいいんだ?」

2問目でもうつまずいたようだ。

「…んん…うわぁっ」

どうやら問題を解いているうちに眠ってしまったらしい。
プリントの問題は2問目で止まっていた。

「もう7時か…」

時計を見ると7時前を示していた。
そろそろ夕食の時間だろうと1階へ向かうと
カレーのいいにおいがした。

「秋姉、カレー出来た?」
「えぇ、ちょうどできたところよ」

秋はテーブルの上にサラダなどを並べ、天馬に声をかけた。

「それじゃあ、食べましょうか」
「いただきます!」
「いただきます」

ふたりがカレーを食べ始めようとした。

prrrr…prrrr…

「あ、電話がなってるわ」
「おれ出てくるよ」
「じゃあお願いね」

天馬は受話器を取り、耳に当てた。
番号を見ると葵の家からだった。

「もしもし」
『あぁ、天馬くん!?』

電話からした声は葵のお母さんだった。
どこか焦っているように聞こえる。

「おばさん、こんばんは」
『こんばんは。葵、そっちにいない?』
「いませんけど…どうしたんですか」

『葵が帰ってこないの!』