【オリジナル】何でも屋の4人 (ページ1)

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俺はここ最近中学生の餓鬼どもがウワサしてる''何でも屋''の1人。実際には男女2人ずつ。あ、色恋はねぇよ？絶対に。

「やーぁ、昨日ぶりだねーぇ。赭くん」

こいつは何でも屋の1人。いっつも酒臭い。ピンクと黄色の混じった髪が、年齢を悟らせないようにしてくる。

共用の家なんだから少しは勘弁してほしいところだぜ。

まあ、俺達は良くも悪くも個性が強ぇから無理だけどな

『あぁ？いっつも酒臭ぇな、何飲んでんだよ。彩』

「うーん、いつもかっこいい人がぁ、お金ぜーんぶ、払ってくれるからぁ、何飲んでるのか忘れちゃうんだよねーぇ」

そして、夜の街にいっつも出かけてる。だが一切口割らねぇんだから、便利な口だぜ

「じゃあ、今日も出かけてくるからぁ、ばいばぁい」

彩はそう言って俺達の家から去っていく。

俺が呑気に今日の新聞を見てたら、また何でも屋のメンバーが来た。

「あれ、赭くん。珍しいですね、新聞を読んでいるなんて。天変地異の前触れでしょうか？」

盛大に煽ってくるのが、何でも屋のリーダー、鋒。

ニコニコして愛嬌ある金髪、紅い瞳の面して実はサイコパスとかいうヤベェ奴。

『別になんも考えてねぇよ。ただ暇だとしか』

この時に言ってしまったこの言葉を今滅茶苦茶後悔してる。

あんな事態に巻き込まれるなんて誰も予想出来ねぇだろ。

「それは丁度いい、赭くん！依頼人ですよ」

やべ、此奴が連れてくる奴は異常な奴らばっかだ。

命賭けてまでこの仕事なんてしたくねぇよ。

『あっ、用事思い出したわ』

この場を抜け出したい俺と、ニコニコのサイコ。

「だめですよ赭くん！俺に嘘はバレるんですから！」

あ、もうダメなやつだわ。折角なら彩に仕事ぶん投げてぇ。

「呼んだぁ？赭くん、鋒くん。久しぶりのお仕事ぉ、やりたいなぁ」

とか言ってたら、噂をすればってやつなのか？彩が来た。

「丁度良かったです！彩さん！赭くんが仕事したくないって駄々こねてるんです！一緒に抑えましょう！」

当然のように嘘をスラスラと述べていく鋒。こいつは鬼なのだろうか。

いや、前世が鬼だろう。

「あれぇ、それはいけないよぉ。赭くん」

人の話を聞いてない。よく大人になれたな(失礼)

『待て待て！依頼人はどこだよ！』

とりあえず制止する。このままだと俺の命が危ない。

「いえ、こうなるって分かってたので別室にいます。今は灯が相手してくれていますよ」

くそ、逃げようと思ってたんだがな。