倉子ちゃんと猫のつんちゃんと村上さん12 ページ22
くまさんの以外な言葉にびっくりしてしまった。
「安田さん、知ってました？」
「あ、はい。」
「え〜、知らなかったのは、私だけ？」
「みたいですね。」
あー、もう。
いちいち腹の立つくまさんだわ。
「そんな偉そうなもんでも、ありませんわ。」
「でも一応、芸能人なんでしょ。」
「まぁ、そうですけど。」
「うちも初めて芸能人のお客様きたんやね。」
「あら、初めてなの？」
さっきのお返しとばかり、くまさんに反撃する。
そんな私たちを見て、安田さんが大笑いしている。
「結局のところ、似てるんだなぁ、
二人とも。」
「そんなこと、」
「ありません！」
「ほらぁ〜。(笑)
一緒の事、言おうとしてるし。」
「いつも、こんなんですか？」
「そうなんですよ。(笑)
面白い人たちでしょ。」
「ええ、まぁ。」
「いつもやってるんですが、良く見てください。」
「はい？」
「二人とも笑ってるでしょ。」
「確かに。」
「二人にとっては、リクレーションなんですよね。」
「リクレーション？」
「会話で楽しんでるんです、二人とも。
倉子さんが初めてうちの店に来た時には、
こんな感じでは、なかったんですよ。」
「どんな？感じで。」
「私が感じたのは、世間に突っ張ってる感じで。
尖って行きています、私に近寄らないでっていう感じで。」
「全然、見えませんが。」
「変わったんです。
ここは、そういうお店ですから。」
「え？」
「疲れた心を癒してもらうために、作ったんです。」
「癒してもらうためのお店？」
「はい、いつでも本当の自分に戻れる場所、
bar、bigbearへようこそ！」
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作者名：niko | 作成日時：2019年12月27日 22時
