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倉子ちゃんと猫のつんちゃんと村上さん9 ページ19

倉子side

「早くしなきゃ、荷物取りに来ちゃう。」

引越し当日、早起きしなきゃいけないのに、
こんな時に限って、朝寝坊しちゃった。

何で鳴らないの、このスマホ!
バカっ!

とりあえず、歯を磨き、顔を洗い、髪をまとめたところで、ピンポンが鳴った。

「こんにちは、手伝いにきました。」

Tシャツにゆったり目のパンツを履いた安田さんが立っていた。

「今日は、カジュアルなんですね。」

「動きやすいように、してきました。(笑)」

「私もいまーす。」

後ろから、大きなくまさん、いや、大倉さんが顔をだした。

だよね・・・。
やっぱりこのふたり、セットなのよね。(笑)

「何から運びますか?」

「じゃあ、このダンボールからお願いします。」

「わかりました。
じゃあ、俺これ持つから、たっちょん、こっちお願い。」

「お前、大丈夫か?」

「これぐらい、大丈夫やで。」

あー、また始まった。
今日も一日、仲の良いとこ、みせつけられるのかしら。(笑)

もう、だいぶ慣れたけど。

「新しいアパートの住所、ここに起きますね。」

「はぁーい、わかりました。」

「それで、向こうに家主さんが待ってるので、すぐ分かると思います。」

「りょ。」

「りょ?」

くまさんの言葉に、一瞬、くずれおちそうになった。

見た目は、かっこいいくまさんなんだけど、
喋るとちょっと残念なのよね、この人。(笑)

まぁ、安田さんさえよければ、いいんだけど。

私にもできるかしら?

こんな素敵な関係を築ける人が。

「そういえば、今日はお店は?」

「休みにしてきました。」

「そうなの?
申し訳無かったわ。」

「いいんですよ。
たまには、休んでも、大丈夫ですから。」

「なら、終わったらお店でお蕎麦たべません?
今日のお礼にご馳走様します。」

「蕎麦?」

「やす、ほら引越しにはお蕎麦っていうやん。」

「そなの?」

「もしかして、知らないとか?」

「はい!
後で調べてみます。」

「俺、店で蕎麦作りましょうか?」

「あら、くまさん。」

「くまさんしゃなくて、おおくらです。(笑)

いいですよ、みんなでお蕎麦たべましょう。

その家主さんも、誘って。」

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作者名:niko | 作成日時:2019年12月27日 22時

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