おかえり。�� ページ43
やすside
おーくらの作ったクリームシチューは、めっ
ちゃ美味しくて、体の隅々まで栄養が行き渡
る感じがした。
「そやろ？
俺の愛情たっぷり入れたからな。」
「あんがと。」
「こらこら、そんな可愛い顔して振り向い
たら、あかんで。」
「ん、なんで？」
「そりゃあ、こうしたくなるからさ。」
そう言って、思いっきり抱きしめられた。
ここは、おーくら家のお風呂。
ご飯も食べ終わり、まったりしていたら
「お風呂お入り、そうしないと寝れない
で。」
「えー、おーくらは？」
「俺はもう入ったし。」
「そうなん？
それじゃ俺一人で入るの？」
「入れるやろ？(笑)」
「嫌や、一緒に入ろうや。」
「おまえなぁ、何言うてるん？
駄々こねたらあかんで。」
「俺ずっと一人で頑張って入ってたんよ。」
だから、ええやん。(涙目)」
「え？頑張るとこ、そこ？」
「笑わなくても、ええやん。」
「ごめん、ごめん。
わかったよ、一緒に入ろう。」
と言う事で、湯船に二人で浸かっている。
というか、抱きしめられている。
おーくらに抱きしめられると温かい。
芯から温まる感じがする。
「ずっと寂しかったん？」
「そんなこと、ないんだけど・・・。」
「ほら、はっきり言ってごらん。」
「おーくらに会うとめっちゃ甘えたくなん
ねん。」
「それは喜んでいいのかな？」
「うん、
俺めっちゃ安心すんねん。
おーくらにこうしてもらってる時が。」
自分で言ったんだけど急に恥ずかしくなって
おーくらの胸に顔をうずめた。
「俺もお前とこうしてる時が好きだよ。」
「ほんまに？」
「ほんまだよ。」
「俺もこんな穏やかな時間が自分に戻れる
貴重な時間なのかもしれない。
そして明日もまた、頑張れる。」
「そやな。」
「じゃあ、そろそろお風呂出る？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：niko | 作成日時：2021年3月15日 19時
