短編「コワイモノ」前 ページ29
注意！
とある夏のとある出来事です。
どうしてこうなったのか経緯はありません。(書くと余計長引くと思い省かせていただきました。)
〜
「…えぇっと、大丈夫？Aちゃん」
「だ、だ…だいじょう…ぶ」
「うん。全然平気じゃないみたいだね。」
必死で野坂の服の裾を必死に握って後ろに隠れて、目の前のソレを見ないようにした。
一方掴まれている野坂はあまりの私の豹変度に少し驚いているものの、私の態度に揶揄い言葉もなく普通に心配してくれている。
高3の女が小学生の後ろに隠れてるだなんて、笑い話にしかならないけど、私はあえて突っ込まないよ！
ありがとう、野坂！
真面目に心配してくれる貴方に惚れちゃいそうだね。
まあ…礼を言ってもふざけても今のこの状態はどうやっても切り抜けることはできないので、脳内おしゃべりはこごまでにするとして…
実は少し前‥ある建物(ソレ)の中で絶賛、悲鳴をあげていた。
ソレの外に出ても、その恐怖は癒えることなく私(高3の女)はしばらく硬直していたわけだ。
しかし、ここで場面は急展開！つい今しがた、野坂がある物を紛失したことが発覚したのである。
しかも大切なものだったらしく、ソレに入る前にカバンの中に入っていたことを確認済み。
慌てた野坂は大事な物を拾いに再びソレに入ると言い出したのだ！
指示語のソレというものは…夏の風物詩の一つ、お化け屋敷なのは…まあ、さておき。
私はお化け屋敷が苦手だった。
いい例があるとするなら入ったその日から数日の間"ヒロトくん"のそばを片時も離れないぐらいだった…と言えばおわかりだろう。
…まあ、初めてお化け屋敷に入ったのは野坂と同じくらいの頃でその体験談もその時のエピソードだから、現在も怖がりなのかと言えば嘘になるだろう。
夜中に一人で出歩くなんてもう耐性がついてるもんだから、へっちゃらだ。
でも、オバケがでるとわかっている特定の場所に行くのが嫌だった。心霊スポット、肝試しもその類に含まれる。
行く人すごいなって心底思うね。
そういうこともあってなるべく避けていたのだが、先程のお化け屋敷に入ったせいで、あの頃のトラウマ並みの記憶が鮮明によみがってしまった。……最悪だ。
「あのさ…今日遅いし…明日にするというのは…」
「それは無理」
即答かいっ！
しかし、私の提案をことごとく粉々にする彼は有無を言わせないとても真剣な顔だった。
「僕の、とっても大事な物なんだ。だから探しに行かなきゃ」
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沙稀乃(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» ありがとうございます！(*´∇｀*)私の頭がポンコツのため、なかなか進みませんが、よろしくお願いします！\( ˙▿˙ )/ (2021年11月5日 0時) (
レス) id: 5e2cd7ca09 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを待ってます！(*´ω｀*) (2021年11月3日 20時) (レス) @page40 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
沙稀乃(プロフ) - ピータンさん» コメ、ありがとうございます！！凄く面白いと言われて、もう既に心が有頂天になってるんでまともに返信ができませんが、本当に嬉しいです。ありがとうございます！更新のろのろですみません…！ (2020年8月21日 16時) (レス) id: 5e2cd7ca09 (このIDを非表示/違反報告)
ピータン(プロフ) - すごく面白いですね！これ野坂君がもっと大きくなったらどうなるんだろう？これからも楽しみにしてます！ (2020年8月21日 11時) (レス) id: d4faf78640 (このIDを非表示/違反報告)
沙稀乃(プロフ) - こさめさん» え！？本当ですか！！ありがとうございます！！コメント本当にありがとうございます！嬉しいです！ (2020年8月18日 17時) (レス) id: 5e2cd7ca09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙稀乃 | 作成日時：2020年4月12日 12時
