素直×頑固 [狩屋マサキ] ページ16
なんだろう。Aがおかしい。
あの時からだ。リュウジさんに呼ばれたとき。
あんなに、しつこいくらいに俺に構ってきたくせに、俺に話しかけてくることもなくなった。
…なんだかちょっと、変な感じ。
「なに、狩屋。寂しくなっちゃった？」
「は？」
またもやヒロトさんだ。
あの時は好き、今日は寂しい？
Aに対して、そんな感情、抱くはず…ない。
「もう、頑固なんだから！素直に言っちゃった方がいいんじゃない？」
「だから、違いますって！」
「…まだ、気付いてないんだね」
「なんか言いました？」
「ううん、なんでもないよ。じゃあね」
ヒロトさんがボソッと言った言葉…本当は、聞こえてた。
気付いていないだけ？
Aが好きなことに？
この変な感じはAが来てくれなくて寂しいから？
俺は、Aが、好き…？
「熱い…」
顔が、熱い。
ちょっと悔しいけど、好きになっちゃったのかもしれない。
好きに…
意識したとたん、恥ずかしいような、でも、嬉しいような気持ちが湧いてくる。
伝えてみよう。Aは、それを待ってるのかもしれない。
好きだって、伝えよう。
*****************
Aside
本当に、これでいいのかな。
早く、狩屋と話したい。
「A、ちょっといい？」
コンコンとノックして、私の名前を呼ぶ狩屋。
初めてだ。ドキドキする心臓の動きは速い。
少しの期待を含めて、
「どうぞ」
あぁ、何の話だろう。
狩屋が部屋に入ってくる。あ、もうちょっと掃除すればよかったかな。
とにかく、ドキドキする。
「ちょっと、Aに言いたいことがあって」
「うん、何？」
「えっと…好き…に、なっちゃったんだ」
本当に…告白…されちゃった。
信じられない。でも、本当なんだよね。
「私はね、大好きだよ！大、大、大好き！」
「なっ！？」
「大、大…」
「も、もうわかったから！Aは、素直すぎるんだよ！」
「え〜…」
「他の奴には、そんなこと言わないでよね」
そう言って、プイッと顔を背ける君。
私は恥ずかしくって、でも嬉しくって、赤くなった顔を俯かせた。
でも、素直になるって、気持ちがいい。
大好きって、君に向かって叫びたい。
彼女にさせてくれて、ありがとうって、君に言うんだ。
「ありがとう！大好き狩屋！」
それ、今でもいいかな。
★☆★☆★
狩屋でした。
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まかろん(プロフ) - maimaigenerationさん» ほんとですか笑 ありがとうございます！ (2015年9月27日 23時) (
レス) id: ddfbbb0b49 (このIDを非表示/違反報告)
maimaigeneration(プロフ) - ヒロト萌えた（笑） (2015年9月27日 20時) (レス) id: 6a82243d12 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - yuyuさん» いえいえ！こんなに遅くなったのに、読んでもらえて安心です笑 (2015年9月26日 22時) (レス) id: ddfbbb0b49 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - 風丸､ありがとうございますぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!! (2015年9月26日 16時) (レス) id: a20353620a (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます！リク、すごい溜まってるので遅くなるかもしれませんが、必ずつくります。続編でお待ちください♪ (2015年9月26日 0時) (レス) id: ddfbbb0b49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろん | 作成日時：2014年10月18日 6時
