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「冗談じゃないぞ!廃部になんかさせるもんか!!」
そう意気込んで円堂は教室から出ていく。
残った半田、秋は目を合わせるとどちらともなくため息をついた。
「俺達どうなんのかな」
「本当に廃部になっちゃったりして……」
『いやそれは無い。』
不安になる2人に、断言した白石。何か知ってるのか?と聞いてきた半田に、円堂が出ていった扉を見つめたまま白石は口を開いた。
『あってもなくても同じような部活だとしても、こんな急に廃部になるのはあり得なくないかな。普通は事前になにか言うはずだよ』
「でも、その伝えるのってのが今日かもしれないだろ?」
『……さぁ、どうだろうな？』
白石の意味深な言葉に半田と秋は首を傾げる。白石は席に座り直して、頭上にハテナマークが浮かんでいる2人に笑いかけた。
『兎に角、今はなんとかなると思うし、俺達は守から報告を待とうよ。
……正直、嫌な予感しかしないけど』
「やっぱり廃部なんじゃ……」
『それとは違う。なんか、もっと凄いこと』
「凄いこと?」
『うーん……口に出すのは難しいな。』
顎に手を当てて暫く悩むと、思い付いたと言った顔で手を打つ。
『すんごい強いとこと試合、とか』
「すんごい強いとこってどこだよ。いきなり抽象的だなぁ
……てか、俺達からしてみればどこも強いって」
『その強さが桁外れなとこだよ。
例えば長い間無敗の＿＿＿帝国学園とかね』
自分でもこの線が強いと思っていない白石は言った後に、なんちゃって、と悪戯な笑みを浮かべた。
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作者名：-naki-
x他1人 | 作成日時：2018年5月28日 20時
