【Bad Ass Temple】 ページ50
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波羅夷空却
「A...ンなとこで何やってんだぁ?」
バンッ。
扉が強く開く音と共に現れたのは、怒りを露わにした彼。
貴女がバニーガールの格好で働いていることをどこかで聞きつけてきたのか、そのまま真っすぐと貴女の元へと歩み寄ってきます。
『く、空却落ち着いて!顔が鬼みたいになってるって!!』
「ああそうだろうなぁ?テメェの彼女が男に媚び売ってたらそうなるだろーが!」
『ち、ちがっ、これはちょっと興味本位で...っていたたた!』
問答無用で貴女の耳を引っ張る彼に、引きずられる貴女。
その後に待っているのは長い長い彼からのお説教ですが、後日彼が耳にしたのはメイド喫茶で働く貴女の目撃情報だとか。
四十物十四
「へっ...Aさん!?」
貴女の仕事場の近くでライブがあった彼。
ライブも終わり、帰ろうとライブハウスから出ると、丁度店の看板を出しているバニーガール姿の貴女が。
はっとした貴女は逃げるように店の中に入ろうとしますが、腕を掴まれたことでそれを阻止されてしまい。
俯く貴女に、困惑した様子の彼の視線が向けられます。
「何で逃げるんすか...?」
『だってこんなバイトしてるって知られたら、十四くん私の嫌いになると思って、』
本当にそう思っているのか、両手をぎゅっと握り唇を噛み締める貴女。
勿論嫉妬こそしますが、そんな貴女に募るのは愛おしさ。
「そんなことでAさんのこと嫌いになったりなんかしないっす!」
そう言ってぎゅっと抱きしめる彼の首筋に、貴女は顔を埋めるのでした。
天国獄
「っ、こんなトコでバイトしてるんなら先に言えっての...」
ストーカーについて、知り合いである彼に依頼をしていた貴女。
彼にはバニーガールとして働いていたことは内緒にしていたのですが、あろうことか簡単にバレてしまい。
罪悪感を募らせながら、カウンターに座る彼の前にお酒の入ったグラスを差し出します。
『だって言ったら"ストーカーされるお前が悪い!"って言いそうじゃん』
「あのなあ、この仕事は信頼関係で成り立ってるんだ。お前もよく知ってんだろうが」
『...ごめんなさい』
反省しているのか、ぺこりと頭を下げた貴女。
そんな貴女を見て、がしがしと頭を搔いた彼ですが、しばらくすればその表情は穏やかなものになり。
「安心しろ、ちゃんと俺が守ってやるから」
そう言って頭を撫でた彼の手は、乱暴ですがどこか温かさを感じるものでした。
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琥珀(プロフ) - ケルベロスさん» 全然遅くありません!むしろ嬉しい限りです^^ これからも是非楽しみにしていてくださいね! (2022年1月10日 23時) (レス) id: dc00419953 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しい限りです...!のんびり更新になってしまいますが、楽しみにしていただけると光栄です! (2022年1月10日 23時) (レス) id: dc00419953 (このIDを非表示/違反報告)
ケルベロス - 今言っても遅いかもしれないですが、キャラの言いそうなセリフばっかりで面白いです!反応集の作品全部見ました、更新頑張ってください! (2022年1月9日 16時) (レス) @page48 id: f661112be3 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白かったです!続きを楽しみに待っています!(*´ω`*) (2022年1月9日 10時) (レス) @page48 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - ケルベロスさん» コメントありがとうございます!こちらよりも小説の方を優先させているのでこちらの更新は遅くなっていますが、引き続き更新も続けていこうと思っています。新しいリクエストについても考えているところですので、今しばらくお待ちいただけると嬉しいです...! (2022年1月5日 11時) (レス) id: dc00419953 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥珀 | 作成日時:2021年2月1日 17時