【ヒプマイ】狂ったように愛して3【反応集】

【麻天狼】 ページ37

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神宮寺寂雷


「このお嬢さんが困っているようですよ」


男たちに腕を引かれて困っていたところ、ふと聞こえてきたそんな穏やかな声。

助けを求めるようにばっと顔を向けた貴女を見て、彼は優しい笑みを向けます。

すると貴女を掴んでいる男の手首を掴み。

表情こそ穏やかではありますが、掴まれた男は顔を歪めて即座に手を離しました。

『すみません、助かりましたっ』

「いえ、お気になさらず」

男たちが去っていった後、地面に頭が付く勢いでお礼を言った貴女。

そんな貴女にふわりと微笑んだ彼は去り際に、

「ドレスも君も、とても綺麗ですね」

そんな言葉を耳元で囁きました。



伊弉冉一二三


「子猫ちゃん、僕と一杯どうかな？」


貴女が男たちに囲まれていると更に声を掛けてきた彼。

また更に人が増えたことにより、貴女は少し険しそうな顔を浮かべます。

しかしそんな貴女を見れば彼は近づいて貴女の耳元に顔を近づけ、

「ここを抜け出させてあげるよ、さあ僕の手を」

そんな言葉を囁きます。

そして貴女の目の前に差し出された彼の手。

これを取るべきなのか迷っている貴女を安心させるように、彼は優しい笑みを浮かべます。

彼の手を取ってしまえば、この一夜は貴女にとって最高のものになることでしょう。



観音坂独歩


「あ、あの...そちらの人困ってますが」


貴女が男たちに囲まれていると、聞こえてきたか細い声。

見るからに頼りなさそうな彼を見て男たちはふんと鼻を鳴らします。

「困ってる？君には関係ない事だろう」

「っ、そんなことは、」

「ねえ君、この下の階のバーでもどう？」

彼を無視して話を進める男たちに、彼はどんどん肩身が狭くなっていき。

助けてくれた彼に申し訳なさを感じながら痺れを切らした貴女は、不意に彼の手を取ります。

『すみません、もうお相手は決まっているので』

そう言って彼を連れてその場から立ち去る貴女。

突然のことに驚いている彼を見て貴女はふっと笑みを溢し、

『このままここから出ちゃいましょうか』

悪戯っ子のような表情でそう言った貴女に、彼の心臓がトクンと脈打つことでしょう。



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