【ヒプマイ】狂ったように愛して3【反応集】

【Bad Ass Temple】 ページ26

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波羅夷空却


「もうお前仕事休め、な？」


不良に絡まれていた貴女を助けたことから仲良くなった二人。

彼とは随分と長い付き合いになりますが、ここ最近の貴女はかなりやつれていて。

この日も仕事の息抜きで食事に行きますが、それでも精神安定剤を手放すことができず。

慣れた手つきで薬を飲む貴女に、彼は表情を歪めてそう声をかけました。

『うー、空却が珍しく甘やかしてくる...』

「神経すり減らすまでやってるヤツの尻引っ叩くほど、拙僧は鬼じゃねーぞ」

テーブルに項垂れる貴女の頭を乱雑に撫でる彼。

彼の優しさがじわじわと胸の内に広がっていき、貴女は小さく『休む』と呟きました。




四十物十四


「自分っ、Aさんのためなら何でもするっす！」


貴女が精神安定剤を飲んでいるのを見かけた途端、突然そんなことを言ってきた彼。

状況が理解できずにいる貴女を余所に彼は瞳に涙を溜め。

「辛い、っすよね。自分も同じだったから、気持ち分かるっす...」

そう言って貴女の両手を優しく包み込んでくれます。

普段はどこか頼りない彼ですが、貴女の手を握る手は心なしか強く。

そんな彼に、貴女はじんわりと視界がぼやけていくのを感じました。

「っ、Aさ、泣かないでっ」

『...っふ、じゅうしくんの方が、泣いてるじゃんっ...』

辛いときは一緒に涙を流す。

貴女にとってそんな彼が唯一の"救い"なのです。




天国獄


「小せぇことでもすぐに俺に相談しろ、何でも一人で抱え込むな」


古くからの友人であった彼に、ストーカー被害の依頼をした貴女。

お互い仕事で忙しかったため、悲しくもこの状況での再会となり。

『...ごめんね獄、本当は自分でなんとかしたかったんだけどさ』

「本っ当、そういういらねーとこだけは変わんねぇんだな」

貴女が薬を飲む姿を見て顔を歪めながら、彼はそんな言葉を吐きました。

自分を頼ってくれたことを嬉しく思いながらも、ここまでいかないと助けを求めない貴女をもどかしく感じ。

更には貴女をここまで追い詰めたストーカーへの怒りが沸々と込み上げてきます。

「俺には我慢ならないモンがある。１つ、弱さを素直に認めねえヤツ」

そう言われて苦笑いを浮かべた貴女にニヤリと口角を上げる彼。

「２つ、俺の大事にしてるオンナに手ぇ出すヤツだ」

珍しく怒りを露わにした彼を見て、密かに抱えていた想いが貴女の中で膨れ上がっていきました。





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