貴女が精神安定剤を飲んでいたら【Buster Bros!!!】 ページ22
〜なーちゃん様リクエスト〜
山田一郎
「...悪い、俺お前のこと全然見てやれてなかった」
お互いが忙しかったので貴女の家に久々やって来た彼。
貴女が昼食を作っている間に部屋の中をちらりと見渡すと、棚の方に精神安定剤が置かれているのが目に入りました。
どうやらそれは病院から一週間ほど前に処方されたもので。
彼はキッチンに立っている貴女を後ろから抱き締めて、そう声をかけます。
『ん？どうしたの急に』
「薬、置いてあるの見た」
『...ああ』
別に一郎のせいではないのに、と思いながらも手を止めて彼と目を合わす貴女。
そんな貴女の目に映ったのは、自分のことのように苦しそうに顔を歪める彼の姿でした。
山田二郎
「これ、間違えて買ったからやる」
いつも貴女のことを目で追っていた彼が見つけたのは、机の上に置かれた精神安定剤で。
クラスで明るく振る舞っていた彼女がそれを飲んでいることに、彼は内心驚きを隠せないでいました。
しかしただのクラスメイトであるため、容易に薬を飲んでいる理由など聞くこともできず。
悶々とした結果、彼は覚悟を決めて貴女の側に近寄ります。
『え、これ私が好きなパン...貰ってもいいの？』
「ん、俺はそれ好きじゃねーから」
貴女を目も合わせずぶっきらぼうにそう言って机の上にパンを置いた彼。
ありがとうと貴女がお礼を言う前に、彼はそのまま友達の方へと戻って行ってしまいます。
その後毎日何かをくれる彼の想いに気が付くまで、あと少し。
山田三郎
「...僕じゃ頼りないかもしれないですけど」
彼に依頼をしてから一緒に出掛けるほどに仲良くなった貴女と彼。
食事後、貴女はもう習慣化しているその薬を水とともに胃に流し込みます。
その姿を見た彼は、少し眉を下げておもむろに口を開きました。
「Aさんが抱えているもの、僕にも少し分けてほしいです」
『三郎くん...』
「迷惑、でしょうか」
普段ならそこまで人に干渉しない彼が、貴女の為にそこまで言ってくれている。
その行為が貴女にとってはとても嬉しく、彼にそんな顔をさせてしまっていることにどこか罪悪感を感じる貴女。
しかしもちろん、彼のその想いが迷惑ではありません。
『ううん、三郎くんのこと頼りに思ってるよ』
そう言って彼に笑いかければ、嬉しそうにぱあっと表情が明るくなる彼が見れることでしょう。
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琥珀(プロフ) - ケルベロスさん» 全然遅くありません！むしろ嬉しい限りです^^ これからも是非楽しみにしていてくださいね！ (2022年1月10日 23時) (
レス) id: dc00419953 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しい限りです...！のんびり更新になってしまいますが、楽しみにしていただけると光栄です！ (2022年1月10日 23時) (レス) id: dc00419953 (このIDを非表示/違反報告)
ケルベロス - 今言っても遅いかもしれないですが、キャラの言いそうなセリフばっかりで面白いです！反応集の作品全部見ました、更新頑張ってください！ (2022年1月9日 16時) (レス) @page48 id: f661112be3 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2022年1月9日 10時) (レス) @page48 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - ケルベロスさん» コメントありがとうございます！こちらよりも小説の方を優先させているのでこちらの更新は遅くなっていますが、引き続き更新も続けていこうと思っています。新しいリクエストについても考えているところですので、今しばらくお待ちいただけると嬉しいです...！ (2022年1月5日 11時) (レス) id: dc00419953 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀
| 作成日時：2021年2月1日 17時
