【ヒプマイ】狂ったように愛して3【反応集】

【Bad Ass Temple】 ページ20

.


波羅夷空却


「拙僧から逃げるなんて許さねえ」


お互いの価値観などが合わず、いつも衝突を繰り返していた二人。

顔を合わせても喧嘩ばかりの日々が続き、とうとう貴女は彼に別れを切り出しました。

「は？んだよそれ、」

『もう無理だよ私たち』

普段喧嘩している時とは比にならない低い声を発した彼に、貴女は負けじとその言葉を言い放ちます。

既に貴女の中で心が決まっているという事実を受けきれず、拳をだんっと机に打ち付ける彼。

その音にびくっと貴女は肩を震わせますが、彼の表情は変わらず。

「...また来る」

そう言葉を残して、彼はそのまま立ち去ってしまいました。




四十物十四


「っ、そんなの嘘っすよね...？」


ボロボロと涙を溢しながら、貴女を見つめる彼。

その姿はまるで小さな子どもで、言い出した貴女もさすがに罪悪感が募っていきます。

『っ、ごめん』

そう言って逃げるようにその場から離れようとする貴女ですが、彼に腕をつかまれてしまい。

そのままぐいっと引かれれば、貴女が想像していた以上の強い力でそのままソファに押し倒されてしまいました。

先程まで泣いていた彼とは異なり、虚ろな目で貴女を見つめる彼。

彼の行動が読めず、貴女はただ彼を見つめ返すことしかできません。

「自分、離す気ないっすから」

そう言って"男"の顔を見せた彼の目には、もう貴女しか映っていません。




天国獄


「あ？お前何言ってんだ？」


まさか貴女が別れを切り出すとは思っていなかったのか、はぁ？と顔をしかめて聞き返す彼。

そんな彼に貴女は真剣な面持ちで『別れてください』と口を開きました。

貴女の性格から、冗談を言うような性格ではないと知っているため貴女の言葉を疑うことはせず。

「俺が納得できる理由を話せ」

そう言ってとりあえずは貴女の話を聞いてくれます。

しかし聞く耳を持つのと別れるのとはまた別の話で。

この時に貴女がどんな理由を言っても、彼は貴女を手放すようなことはしないでしょう。




.

【どついたれ本舗】→←【麻天狼】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す