【Bad Ass Temple】 ページ2
・
波羅夷空却
「お前、そう言うってことは拙僧から逃げれねぇって分かってのことか？」
『一緒に暮らしたいなぁ』
普段お互いが忙しく中々会えていない二人。
寂しさを募らせながらも久々に彼に会えたことで、貴女の中で密かに抱いていた考えが口から零れ落ちました。
俯きがちにそう言った貴女に、突然貴女の顎まで手を伸ばし無理やり顔を上げさせる彼。
その瞳は獰猛な雄のようにぎらついており、貴女の真意を探るような目つきです。
傍から見ると恐怖で慄いてしまいそうな状況ですが、貴女は目を逸らすことなく頷きます。
『もっと空却と一緒にいたいよ』
迷うことなくそう言い放った貴女に、彼は目をすっと細め満足そうに微笑みました。
彼から貪るようなキスをされるまであと少し。
四十物十四
「えぇっ！いいんすか！？」
貴女の家からライブハウスが近いため、普段から頻繁に貴女の家に泊まりに来ていた彼。
このままならいっそここに住んでしまった方がいいのでは？と考えた貴女は、彼に一緒に住まないかと持ちかけます。
まさか貴女から同棲の提案をされるとは思っていないかった彼は、驚いて目を見開きますが次第にその瞳には涙の膜が。
「っ、うぇっ、俺ずっとここにいても、いいんすかっ...？」
泣きじゃくりながら途切れ途切れにそう言った彼を、貴女は優しくぎゅっと抱きしめました。
『むしろ私が十四くんにいてもらいたいな』
そっと頬にキスを落とすとそれだけで顔が真っ赤になってしまう彼に小さく笑みを浮かべた貴女。
今夜は甘い甘い時間が二人を包み込むことでしょう。
天国獄
「ったく、可愛い事言ってくれるじゃねえか」
久々に彼の家に泊まりにきた貴女。
少しの眠気に身を委ねながら、彼と同じベッドの中に身体を沈ませます。
『ねえ獄さん、私獄さんと一緒に住みたい』
他愛もない話も一段落した後、貴女は小さくそう呟きました。
布団で顔半分を隠しながら、どこか恥ずかしそうにそう言った貴女に彼はふっと笑みを溢します。
彼が笑ったことで馬鹿にされたのではと思った貴女は、文句を言おうと顔を横に動かしますがそこには彼の姿はなく。
状況を確認するよりも早く、貴女の上には彼が跨っています。
「それは俺を誘ってるんだよな？」
『っ違います！ってひとやさ、どこ触ってっ！』
お構いなしに布団を剥ぎ口角を上げる彼に、貴女はなす術もありません。
.
【どついたれ本舗】→←恋人である彼に同棲の話を持ちかけてみたら【麻天狼】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1345人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥珀(プロフ) - ケルベロスさん» 全然遅くありません！むしろ嬉しい限りです^^ これからも是非楽しみにしていてくださいね！ (2022年1月10日 23時) (
レス) id: dc00419953 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しい限りです...！のんびり更新になってしまいますが、楽しみにしていただけると光栄です！ (2022年1月10日 23時) (レス) id: dc00419953 (このIDを非表示/違反報告)
ケルベロス - 今言っても遅いかもしれないですが、キャラの言いそうなセリフばっかりで面白いです！反応集の作品全部見ました、更新頑張ってください！ (2022年1月9日 16時) (レス) @page48 id: f661112be3 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2022年1月9日 10時) (レス) @page48 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - ケルベロスさん» コメントありがとうございます！こちらよりも小説の方を優先させているのでこちらの更新は遅くなっていますが、引き続き更新も続けていこうと思っています。新しいリクエストについても考えているところですので、今しばらくお待ちいただけると嬉しいです...！ (2022年1月5日 11時) (レス) id: dc00419953 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琥珀
| 作成日時：2021年2月1日 17時
