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『一二三、見て見て。寂雷の白衣似合う?』 一二三「うんっ!お化けみたいで似合ってるよ!!」 『....嫌い』 一二三「え!?」 独歩「...今のはお前が悪い」 ページ44

.


支度が終われば玄関で待っている二人の元に駆け寄る。


一郎は二人を追い出すことを諦めたのか不機嫌顔で私の方を見てきた。



一郎「....何でそんなにめかしこんでんだよ」


『だってデートだもん』


一郎「デートっ!?....だめだやっぱり行かせられない」



ぷくーっと頬を膨らませながら私を抱きしめる一郎によしよしと頭を撫でる。


『....拗ねないで』



全然離す気配がない一郎にそう言うも聞く耳を持ってくれない。

こうなった一郎は意外と厄介なんだよなぁ...。

そんな事を思いながら私はどうすればいいかじっくり考える。



『一郎、こっち向いて』


一郎「...何だよ」


『ん...一郎ともデートしてあげるから、行ってくるね』



寂しそうな表情で顔を上げた一郎の頬にそっとキスを落とせばそう言う。

一郎は少し顔を赤らめながら「おう」と小さく頷けばようやく離してくれた。



左馬刻「はっ、しつこい兄貴は嫌われんぜ」


一郎「はぁ?じゃあ俺が合歓ちゃんとデートしても止めないんだな?」


左馬刻「あぁ?合歓をお前みたいな奴とデートなんかさせる訳ねえだろ!?」



左馬刻の言葉を発端にまた喧嘩が始まってしまう。

前みたいに仲が良かったところを思い出して少ししんみりしてしまうけど、こうして二人が顔を合わせているだけでも良しとするか。



『理鶯、行こっか』


理鶯「うむ」



喧嘩している二人を余所に、私は理鶯の手を取り家を出た。

『三郎お兄ちゃん』 三郎「ねねね姉さん!?どうしたんですか!?」 『三郎の方が背高いから三郎が兄ね。いい?おにーちゃん』 三郎「は、はい!」 一郎「何で俺は呼んでくれないんだよ!!」→←『寂雷の白衣大きいから着るとドレスみたいだね』 寂雷「ええ、まるで花嫁のようだね」 一郎「うっ...俺は絶対嫁には行かせないからなっ!」 寂雷「....相変わらずだね、一郎くんは」



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琥珀(プロフ) - みんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただき本当に嬉しいです!本作はシリーズがかなり続いておりますので、是非気軽に自分のペースでお読みくださいね。 (2021年5月5日 16時) (レス) id: 2e5c416c18 (このIDを非表示/違反報告)
みん - さいっこう!!! (2021年5月5日 15時) (レス) id: 401406e7ba (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» コメントありがとうございます!シリアスが終わればまた色んなキャラとわちゃわちゃさせるつもりなので楽しみにしていてくださいね。リクエストもお待ちしているのでお気軽にどうぞ! (2019年7月10日 22時) (レス) id: 2e37dd9470 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 夢主ちゃんがもっと幸せになってくれるといいな (2019年7月10日 17時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - はにゃさん» コメントありがとうございます!そう言っていただき本当に嬉しい限りです! (2019年7月5日 5時) (レス) id: 2e37dd9470 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琥珀 | 作成日時:2019年7月1日 22時

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