【ヒプマイ】山田家の不登校少女は小悪魔すぎる２【逆ハー】

一郎「第一回家族会議を始める。議題は"あいつの毒島メイソン理鶯好きについて"だ」　二郎「最近のねーちゃんの様子を報告すればいいんだね？」　三郎「姉さんの秘密をここで暴露しちゃう企画ですね！」 ページ49

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―――妬ける。


確かに理鶯はそう言った。


あまり意味が分からないため、ついつい首を傾げてしまう私。

そんな私の頬に手を添え理鶯は口を開く。



理鶯「左馬刻はAにとって大切な人なのだな」


『うん、大事な人かも』



そう答えた私に理鶯は寂しそうな表情を浮かべた。

何で理鶯がそんな顔するのかが分からなかったけど、理鶯がそんな顔するのは好きじゃない。


『どうして？』


理鶯「....もっと早くAに出会うことが出来たら小官のことも大切に思ってくれていたか？」


『....え、』



あまりにも理鶯が深刻そうな顔をするもんだからどうしたのかと思えば、そんなことで。

きっと理鶯を見つめている私の顔は間抜けな顔になっている気がする。


私は頬に置かれている理鶯の手を繋いでいない片方の手でそっと包み込めば笑みを浮かべる。



『とっくに理鶯は私の大切な人だよ』


理鶯「っ...」


『出会った時期なんてなんも関係ない』



少しでもその想いが伝わって欲しくて目を逸らさずにそう言った。

不安げに揺れていたその瞳も、次第に色を取り戻していき。



理鶯「....Aには適わない」


『えへへ、そうかな』



やっと私の大好きなその笑顔を向けてくれた。

〜続編紹介〜→←『しょうがないなーじゃあ優しくする』　帝統「いいのか！？」　『いつも理鶯の写真送って来てくれてありがと』　帝統「お前って本当揺るがないよな」

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