【ヒプマイ】山田家の不登校少女は小悪魔すぎる２【逆ハー】

『左馬刻、人参とピーマンの野菜炒めあげる』　左馬刻「うっ、俺今腹減ってねえんだよな...」　『そっか...銃兎に左馬刻は人参とピーマン好きって教えてもらったから作ったのに、』　左馬刻「やり方が汚えぞ銃兎！」 ページ17

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幻太郎「....平日の昼間から何故貴女がここに？」


『....ファンです』


幻太郎「嘘ですよね、絶対」



私は今、幻太郎に絶賛笑顔で握手されている。

しかし握られている手の力は心なしか強い。




そう、私は今幻太郎のサイン会に来ている。


たまたまデパートの本屋さんで幻太郎がサイン会を開くという情報を入手した私はもちろん行かない訳がなくて。


幻太郎は人気だから平日の昼間にも関わらず多くの人が並んでいた。



『半分嘘だけど半分ほんと。幻太郎の本ちゃんと全部読んだ』


幻太郎「ほう....では感想を聞かせてもらっても？」



サインを書きながらそう尋ねる幻太郎に頷く。

きっと幻太郎は私がちゃんと読んでいないと思ってからかっているのだ。



『先生の本はハッピーエンドなのにどことなく物悲しい雰囲気を感じさせられます』


幻太郎「っ...ほうほう」



話を流しているような返事をするけど一瞬サインを書く手が止まったのはバレバレだ。


私はそんな幻太郎に笑みを浮かべながら続ける。

『...お掃除のご依頼ですか、綺麗さっぱり消してやるよ』　一郎「俺の真似か！？可愛いなーこのっ」　『消してやるよ』　一郎「お、おい目がマジなんだけど....？」→←『銃兎ぴょんぴょんって跳ねて』　銃兎「やる訳ねえだろーが！」　『でも左馬刻が銃兎はせーふ？の犬だから何でもやるって』　銃兎「ちっ、あの野郎覚えておけよ....」

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