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銃兎side
『左馬刻はどんな食器がいいかな....』
様々な食器が陳列された棚をゆっきりと見ながら彼女はそう呟いた。
見ている食器はペアで使う物ばかり。
あいつに少し嫉妬してしまう自分もいるが、離れていた分の時間を埋めようとしている彼女の邪魔は出来なかった。
「これなんてどうでしょう」
俺は黒と白のモダンな食器を彼女に手渡す。
そこには黒猫の絵が描かれていて何となく彼女に似合う気がした。
『わあ、とても可愛らしいです』
気に入ったのか目を輝かせながら俺を見上げる彼女に、心を奪われる。
最近は感情を抑える事が無くなったからか、表情にあどけなさが垣間見えることが多くなった。
きっと彼女の中で壁を作ることを止めたからだろう。
俺は、無意識に彼女の頭に手を伸ばしていた。
『銃兎さん...?』
頭を撫でる俺にAは不思議そうな顔をする。
その表情を涙に変えてやりたいという気持ちを押し殺しながら、にこやかに微笑んだ。
「あなたの方がよっぽど可愛らしいですよ」
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琥珀(プロフ) - 鶯華さん» リクエストかまいませんよ!ネタ切れだったのでとっても嬉しいです!かしこまりました、書かせていただきますね! (2019年9月18日 22時) (レス) id: 2e37dd9470 (このIDを非表示/違反報告)
鶯華(プロフ) - こんばんは。リクエストよろしいでしょうか?…えっと、愛してるゲームのMTC版が見たいです! (2019年9月18日 19時) (レス) id: 1984bfabf2 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - ウサギさん» えええそんな私の方こそ好きです!笑 こっちの方はネタ切れであまり更新してないですが、リクエストなどあったら是非気軽にどうぞ! (2019年8月9日 22時) (レス) id: 2e37dd9470 (このIDを非表示/違反報告)
ウサギ - 続編みっけ!うしゃぁぁぁぁぁっ!!好きです、もう結婚してください琥珀さん。 (2019年8月9日 17時) (レス) id: fb05fdae18 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - Akiさん» そんなに言ってもらえるなんて...!ありがとうございます!これからも頑張らせていただきますね! (2019年7月28日 6時) (レス) id: 2e37dd9470 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥珀 | 作成日時:2019年6月22日 7時