【ヒプノシスマイク】シンジュクのNo.1キャバ嬢は今日も笑顔で働きます。【番外編】

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帝統side



「なっ.....嘘だろ...」


あまりにも理不尽な賭けだったにも関わらず結果は....Aの一抜けで。

男たちも何が起こったのか理解できずに固まっていた。



『では、約束の５０万円は私がいただきますね』



そう言ってスーツケースを受け取れば席を立つあいつ。

先程とは打って変わって優雅に微笑んだAに誰もが息を呑む。



『帝統、お待たせしました』

「お、おう...」


そう言って賭場から出れば俺にスーツケースを渡す。



『はい、お誕生日おめでとうございます。これをギャンブルの軍資金にしてください』

「....お前ギャンブルやったことあんのか？」


恐る恐る受け取りながらもそう尋ねる俺に、Aはふるふると首を振る。



『実は初めてやったんですけど...少し緊張しました』



そう言って照れ臭そうに微笑んだこいつにドクドクと心臓が暴れまわる。

....たかが俺のプレゼントの為に自分を賭けてしまうなんて。



ああ、もうだめだ。

こいつから目が離せない。



「んじゃ、飯でも食いに行くか」

『ふふ、そうしましょうか』



そう言って俺は１万円を５０万円に変えてしまった彼女に一生ついていくことを心の中で誓った。

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