episode31 ページ33
銃兎「はいどうしたんですか....って今か?...ああ」
特に何もすることが無いのでソファに座り立ちながら電話をしている銃兎さんの顔をまじましと見る。
割とはっきりした顔立ちだよなー....。
女の人が離してくれなさそうな顔をしているけど部屋を見る限り女の人の影は一切見られない。
銃兎「分かりました今から行きますよ....あ゛?今行くっつってんだろ!待てないのかお前は!!」
電話越しに怒鳴り声が聞こえたかと思えば銃兎さんも同じように怒鳴る。
あはははは。
私疲れちゃったのかな。
あそこにいるのは誰だ。
見間違えなんじゃないかと思い目をごしごしと擦ってみる。
しかし、やっぱり見間違えなはずがなく。
そこには電話の相手と喧嘩している銃兎さんの姿があった。
銃兎「....すいません。取り乱してしまい」
電話を終えるとまるで何事もなかったかのように銃兎さんは平然と私にそう言う。
待って、この人の情緒どうなってるの。
銃兎「すぐに行かなければいけない用事が今日は帰りが遅くなるかもしれません」
『私も夜から出勤なので鍵は言われたとおりにポストに入れておきますね』
そんな私の驚きを余所に、銃兎さんは本当に急いでいるのか上着を着れば早足で玄関に出る。
『あ、銃兎さん!』
銃兎「はい、何ですか」
よっぽど急いでいるのか私が引き止めたことに少し不機嫌そうな顔をする。
私はお構いなしに銃兎さんの手を取ればそこに一粒のチョコレートを乗せた。
『疲れているようですから車の中で食べてくださいね』
そう言って少しずれたネクタイを直しながら微笑みかければ、銃兎さんは最初は驚いた顔をしたもののすぐにふっと吹き出し柔らかい笑みを浮かべた。
銃兎「...まったく、貴女には適いませんね。行ってきます」
1002人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
【ヒプノシスマイク】シンジュクのNo.1キャバ嬢は今日も笑顔で働きます。【番外編】
【ヒプマイ】山田家の不登校少女は小悪魔すぎる2【逆ハー】
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥珀(プロフ) - おにぎりさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると、本当に嬉しい限りです! (2022年9月22日 10時) (レス) id: df97482346 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - もうめちゃめちゃ良かった!です! (2022年9月21日 18時) (レス) @page4 id: 7770a83983 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 九鬼さん» えええそんなことを言ってくださるなんて....!ありがとうございます!! (2018年12月30日 6時) (レス) id: 2e37dd9470 (このIDを非表示/違反報告)
九鬼(プロフ) - 一言言わせてください!すき! (2018年12月30日 0時) (レス) id: 779dfe7ec9 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - スルメさん» 本当ですか!有難うございます...!これから起こる衝撃の展開を是非楽しみに待っていてください! (2018年12月29日 8時) (レス) id: 2e37dd9470 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:琥珀 | 作成日時:2018年12月24日 22時