episode25 ページ27
振り返って見てみるとそこには眼鏡を掛けスーツを着た男の人が立っていた。
『あ、いえ。私は何ともないので大丈夫ですよ』
そう言って立ち上がり軽く男の人に礼を言えば、背を向け駅の方へと歩きだそうと....したんだけど。
銃兎「そんなびしょ濡れで頬まで腫らしてどこが大丈夫って言うんですかね?」
目の前の男の人に腕を掴まれ動くことが出来ない。
銃兎「服装から察するに夜のお仕事の方と見受けられますが.....仕事帰りですか?」
『はい、丁度家に帰るトコです...』
銃兎「ここら辺では見かけないお顔ですね。失礼ですが家はどちらで?」
見ず知らずの人に家を知らせるなんて出来ないので私は黙ってしまう。
その様子に何かを納得したような素振りを見せた彼。
銃兎「ああ、安心してください。私はこう見えても警察官ですので」
そう言って警察手帳を見せた彼に今度は私が納得した。
....なんだ仕事中だったのか。
『家はシンジュクです。たまたま四日間だけこっちのお店にヘルプで入ることになって...。お勤め、ご苦労様です』
そう言って彼に微笑みかける。
銃兎「シンジュク....って随分と遠いではありませんか。その状態で帰るおつもりだったんですか?」
若干小馬鹿にしたような笑みを浮かべる彼に少し苛立ちを覚える。
.....そんなこと分かってましたよ。
だからしゃがみ込んで考えてたんじゃないですか!!
『そうですよね...では、近くのホテルにでも泊まることにします』
銃兎「その必要はありませんよ?」
『え...?』
そう言って彼は私に近づき一束の髪を掬えば口付け、「私の家に来ればいいじゃないですか」と艶やかに微笑んだ。
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琥珀(プロフ) - おにぎりさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると、本当に嬉しい限りです! (2022年9月22日 10時) (レス) id: df97482346 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - もうめちゃめちゃ良かった!です! (2022年9月21日 18時) (レス) @page4 id: 7770a83983 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 九鬼さん» えええそんなことを言ってくださるなんて....!ありがとうございます!! (2018年12月30日 6時) (レス) id: 2e37dd9470 (このIDを非表示/違反報告)
九鬼(プロフ) - 一言言わせてください!すき! (2018年12月30日 0時) (レス) id: 779dfe7ec9 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - スルメさん» 本当ですか!有難うございます...!これから起こる衝撃の展開を是非楽しみに待っていてください! (2018年12月29日 8時) (レス) id: 2e37dd9470 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥珀 | 作成日時:2018年12月24日 22時