【ヒプマイ】山田家の不登校少女は小悪魔すぎる４【逆ハー】

海水浴その１４ ページ44

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『.....離して』



「へえ、そんな顔も可愛いねお姉さんは」




きっと腕を掴んでいる男の人を睨みつけるもまったく効いている様子はない。


それもそうだ、男の人は大体５人くらいいるのに私一人しかいないんだから。




通り過ぎる人達もこっちをちらっと見るものの、巻き込まれたくないのか早足に通り過ぎてしまう。








―――ああやっぱり二郎に着いてきてもらえばよかったな。








今更そんな後悔ばかりがぐるぐると頭を駆け巡る。





ニヤニヤと嫌な視線を送り続けながらもう一人がすっと近づいてきて。


と、同時に掴まれていた腕を後ろに回され身体を自由を奪われてしまった。









「さてお姉さんの水着姿俺らに見せて？」



『....嫌』



「そんなこと言って本当は俺らに見てほしいくせに」







そう言って目の前の男の人はジーッとゆっくりパーカーのチャックを下ろし始める。


見て減るもんじゃないけれど、何だかこの人達に見られるのは嫌だ。







逃げなきゃ、と脳が危険信号を発しているにも関わらず思うように体が動いてくれない。






そうこうしている間にも、あっという間にチャックは下まで下ろされてしまった。







「やば、でけぇ」


「まじお持ち帰りしちゃいたいレベルなんだけど...！」


「お前場所交代しようぜ」







たちまち上がった歓声に私はむっと眉間に皺を寄せる。



そんな私に笑みを浮かべたままの目の前の男の人はすっと私の頬に手を添えた。





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