21：声の正体 ページ21
人形を眺めてもいると後方から声がかかった。
声の方を見てみるとお忍びで来てたのか、帽子をかぶって普段彼女が着なさそうなクールビューティ系の服を纏った磨瀬榛名…いや、雪村あかり、私たちの仲では茅野カエデがいた。
｢えっとぉ、、茅野？久しぶりだな。｣
｢玲が中々来ないんでしょ！仕事の方は落ち着いたの？そろそろ来てくれない？｣
茅野が言う来る来ないとは、E組の使っていたあの旧校舎で毎月10日に行われる飲み会である。
｢あの貧乏委員にも言ってるけど、行こうとはしてる。マスターにも何回か行きたいから入れるなって言ってるんだがな。｣
｢ふ〜ん、、。…………安室さん、ずっとこっちみてるけど、一緒に来たの？｣
安室さん？誰のことだ？
｢米花町にある喫茶店のポアロって知らないの？そこでアルバイトしてた店員さんだよ！ほら、あの金髪褐色の男性！｣
金髪褐色の男性…降谷さん？
公安警察なら偽名があってもおかしくは無い。
なら、茅野の言う安室さん
｢あー、あの人、私の夫になる人だよ。この後籍入れに行く。｣
｢え？！何？！会わないうちに結婚してたの？！……安室さんと、、。｣
すごく驚かれた。人気女優が人通りの多い商業施設で大声ねぇ、、笑
｢ちょ、茅野、うるさい！声！声！！でかいから！｣
｢ご、ごめん、、。｣
可愛いなぁ、、。(*´꒳`*)
偽名の下の名前ってなんだろう…。
｢私たちはお互いの意見の一致で夫婦別姓を選択したから苗字は変わらないけど、もう旦那みたいなもんだよ。｣
｢へ〜！あの友達を頑なに作らなかったE組の無感情エリートが、私が認めた演技力を武器に伴侶を作ったんだ…(小声)｣
聞こえてるぞ茅野ォ、、、怒^^
｢彼と話す？｣
｢いいの？ご挨拶して、｣
知らんけど
｢いいんじゃないかな。あ、茅野、昼は？3人で食べる？｣
｢あー、私だけじゃないんだよね。中村さんがいるから…。｣
中村か、帰ってきていたのか。
｢じゃ、奢るから一緒に食べよ！｣
そこまで性格悪い人じゃないと信じてますよ、降谷さん。
｢女友達だし大丈夫でしょ。茅野には渚ちゃんがいるもんね！^^よし！そうと決まれば一直線よ！｣
そう言って、持ってた黄色いタコの人形を戻して茅野の手を引いて店外で待っていた降谷さんの元に急いだ。
｢ちょっと？！｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅葉楓(プロフ) - 紅音時 楼寿さん» 楽しみにしていただいてありがとうございます！応援、励みになります！これまでよりゆっくりになってしまいますが、これからも更新し続けます！頑張ります！！！ (4月10日 22時) (
レス) id: 68bcdf560e (このIDを非表示/違反報告)
紅音時 楼寿(プロフ) - いつも楽しみにしています！更新頑張ってください♪ (4月9日 8時) (レス) @page27 id: 4c57eb2496 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅葉楓 | 作成日時：2024年3月5日 15時
