プリント ページ9
｢えっ、さすがにそれはあかんて。それにプリント貰うだけやったらすぐやで｣
｢治くん、あの英語の先生がプリント渡しただけで返すと思うか？説教＆雑用させられるにきまっとるやろ｣
治くんは確かにっと呟いたが
｢そっちの方があかんやろ。Aさん一人で雑用とかさせられへんわ｣
そう言ってなかなか折れてくれない。
｢でも治くんさっきからチラチラ体育館気にしよるやん。試合近いんやろ？なら先生も納得してくれるし、私は別に部活してないから暇だし、プリントは後で届けに行くから気にせんといて！！｣
そう言うと、治くんはしぶしぶとじゃあお願いしていいか？と言ってきたのでグッと親指を立てておいた
｢今度飴買ってくるわ｣
そう言って、走って体育館に入っていった
治くんを見送り、職員室で説教をされ、雑用を終わらせるともうすでに2時間は立っていた。
バレー部が終わるのは7時
今はまだ6時前だ
終わるまで待っていると、ファンの子達から何か言われそうだし、今から体育館に持っていこう
そう決心し、体育館に向かった
体育館に着くと、ちょうど練習試合をしていた
中にはギャラリーが数人
さすがに練習試合の途中で入る勇気もないし、ファンの子達が見てる所で治くんに話しかけれる勇気もないので、私も大人しく扉の前で試合を見せてもらうことにした
初めてバレーの試合を間近で見たけど、治くんや角名くん達はやっぱりすごい人なんだと改めて思わされた
あんなに高く跳べて、バシッと気持ちのいいアタックが打てる
あんなに痛そうな攻撃を受けたら、間違いなく吹っ飛ぶだろうな………
なんて、夢中で見てる間に試合は終わり、部活も終了した。
バレー部の人がぞろぞろと扉の方へ向かってくるので、少し離れて治くんを待った。
しばらくすると、汗をジャージで拭いながら治くんが出てきた
｢あ、治くん！｣
｢Aさん、プリント持ってきてくれたん？ありがとうな｣
汗をかいている姿さえ君はイケメンなのね、さすがだわ
｢部活お疲れ様！じゃあ私はそろそろ帰るから、明日飴を楽しみにしておくよ！｣
そのまま立ち去ろうとしたが、治くんに腕を引かれた
｢さすがに雑用まで押し付けてこの時間まで待たせて帰せへんわ。家まで送るけんちょっと待っててや｣
治くんはそのまま部室まで走っていった
……え？いいよとか言ってないよ？？
え？無理無理無理ファンの子に殺 される！！
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オーちゃん(プロフ) - 案山子さん» コメントありがとうございます。これからも頑張って書いていきます！！ (2020年8月26日 7時) (
レス) id: 9e7ebbb79e (このIDを非表示/違反報告)
案山子 - 面白いです! 無理しない程度に更新頑張ってください。 (2020年8月23日 11時) (レス) id: 483e82a52c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オーちゃん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novelErikaOonisi/
作成日時：2020年8月16日 0時
