妖怪ウォッチを持つ少女は世界に羽ばたく【オリオンの刻印】

〜世にも不思議な時計〜 ページ9

あまり口外する物では無い。
だが、全員が興味津々、と言った感じでこちらを見つめている。

「言っていいのかしら……でも、言っちゃ駄目とは言われてないし……うーん……」

Aが悩みに悩みまくった挙げ句……。




.




「よし、言うわ！」

「えっ？良いの？」

「何か駄目そうな雰囲気だったけど……」

「良いの！私が決めた事だから！自分の意思に従うの大事！」

Aは大きく息を吸い、話し始めた。

「これは『妖怪ウォッチエルダverA』って言うの。出来る事はともだち妖怪を召喚する事と妖怪を見つける事」

「は？妖怪？」

「そんなのいるの？」

「いなかったら妖怪ウォッチの意味無いわよ。日常で起こる困った出来事とか怪奇現象は、ぜーんぶ妖怪の仕業なの。
……かなり非科学的だけど、本当なの！」

「その事について、私は調べ済みで〜す」

監督に、何故今口を挟むのか聞きたい。

「じゃ、証拠見せてみろよ」

「勿論！えーっと、そこら辺に妖怪は……」

Aはウォッチのサーチライトを起動させ、赤い光でそこら辺を照らした。

「出てきてーっ！」

Aは勢い余って外へ歩みを進める。

「……あのさ」

「何？貴利名君」

「さっき妖怪を召喚、とか言ってただろ？それ使えばいいんじゃないのか？」

「…………本当だーー！！」

「……バーカ」

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