パンドラの匣 2

５５　バカの発想 ページ6

ズウゥン

ドオォォン

音を立てて木々が倒れていく

末広「着いた」

箱庭「ねぇ鐵腸 進行方向の樹を避けないで全部切り倒した意味は？」

末広「この世の真理を追求したまでの事」

箱庭「真理？」

末広「直進で目的地に向かうのが一番近い」

条野「馬鹿の発想！」

条野「この際云いますが私はこの部隊の中で貴方が一番嫌いです」

末広「嫌い？何故？」

条野「魂に芸術性が皆無だからです 貴方「同色の食材は食べ合わせが良い」と云って

苺に七味をかけるでしょう」

末広「うん」

条野「あと白米に砂藤 羊羹にめんつゆ」

箱庭「じゃあカレーには？」

末広「味噌か鰻のたれ」

箱庭「まじか・・・じゃあ林檎は？」

末広「七味だ」

条野「そこ！親しげに話さない！・・・今すぐ死んでほしい・・・」

額に手を当て天を仰ぐようにする条野

条野「会敵の時まで貴方は無能です 黙って静かにして下さい

あと呼吸音と心音もうるさいので極力止めるように」

箱庭「鬼畜かよ・・・」

条野「・・・・いた 崖下距離五百 同乗者四人から五人 西へ走行中」

末広、箱庭「・・・・」←息止めてる

条野「この距離・・・となると」

末広「ついに接敵か ではその前に腹ごしらえを」

バリバリィ

条野「うわ！茹で卵殻ごと食べてる！」

箱庭(もう疲れてきた・・・)

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