パンドラの匣

４２　うずまき ページ43

うずまきの給仕服に身を包み

フロアを回る箱庭

モンゴメリに教えてもらった事とメイド喫茶で学んだこと(普通の部分)を生かしながら働いている

カラン、とドアベルが響く

箱庭「いらっしゃいま・・・」

箱庭が固まる

ゴーゴリ「わぁ！そっちの服も似合うね！」

いつもの服とは違う 普段着の道化師がいた もちろん仮面も外してだ

箱庭「・・・ん？そっちの・・・？」

ゴーゴリ「メイド喫茶の方は写真あるよ」

箱庭「ちょっと待って！なんで？！？」

ゴーゴリ「可愛かったから〜☆」

箱庭はイラっとした

ゴーゴリ「あ、このパフェとアイスコーヒーと・・・ホットコーヒーとこのケーキも」

箱庭「よく食べるね」

ゴーゴリ「えへへ」

箱庭(コーヒー二杯も飲むんだ・・・)

オーダーをマスターに言ってから別の客の元へ走る箱庭を見てゴーゴリは微笑む

ゴーゴリ(あぁ・・・可愛いよー これドス君が見たらなんていうんだろう

「匣さんが可愛いのはいつも道理です」とか言いそう)

ドストエフスキーが戻ってきたら渡そうと写真を撮っておくゴーゴリ

箱庭を見ながらにこやかに笑っているゴーゴリの事をモンゴメリが怪訝そうに見つめていた

頼まれたものをお盆にのせ走る箱庭

箱庭「はい、おまたせー」

ゴーゴリ「ん、ありがとう 匣ちゃん休憩ってもらえそう？」

箱庭「ん？私は後数分で終わりだよ？」

ゴーゴリ「じゃあ待ってるよ あ、でもコーヒーは冷めちゃうかな？匣ちゃんアイスのほうでもいい？」

箱庭「あ、これ片方は私用のオーダーだったんだね」

ゴーゴリ「うん 匣ちゃんとお話がしたくてねー」

箱庭「じゃあ後数分で終わるから待ってて」

ゴーゴリ「うん 待ってるよ」

フロア内を走る箱庭をゴーゴリは楽しそうに見つめた


数分後

いつも道理の服に身を包んだ箱庭がゴーゴリの前に座った

ゴーゴリ「はい、アイスコーヒーとレアチーズケーキ」

スッと箱庭の前に置く

箱庭「ありがと」

アイスコーヒーを一口飲み、

箱庭「話って？」

ゴーゴリ「んー？特にないよ」

箱庭「次の作戦・・・？」

怪訝そうに、不安そうに箱庭が訪ねる

ゴーゴリ「そろそろ脱出が出来そうなんだ」

箱庭「・・・鳥籠から？」

ゴーゴリ「そう」

箱庭「ここから？」

トントンと自分の頭を指でつつく箱庭

ゴーゴリ「うん」

箱庭「そっか・・・」

箱庭はたっぷりと考えこみ

そして

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