パンドラの匣

３１　海辺 ページ32

現在位置：海の前

先日届いた手紙

内容はここの海辺で待てとの事

送り主はもはやおなじみのドストエフスキー

ボーっとしながら待っていると海の中に見える人影

箱庭「は・・・？」

もはや絶句である

ドスト「あ、ちゃんと来てくれたんですね」

箱庭「来なかったら拉致の頻度が増えそうで・・・」

ドスト「おや よくわかりましたね」

箱庭「なんでずぶ濡れなんですか？」

ドスト「マフィアにつかまっていました」

箱庭「・・・どうせ自分から捕まったんでしょう？」

ドスト「おやおや やはりわかりますか」

箱庭「・・・ん、なんか甘い匂いしますね」

ドスト「あぁ、ワインを頭からかぶったからでしょうか？」

箱庭「・・・何してるんですか？」

ドスト「ハンカチかタオルってありませんか？」

箱庭「タオルなら」

鞄から取り出し、渡す箱庭

それを笑顔で受け取るドストエフスキー

髪や体を軽くぬぐい、

ドスト「僕の元へ来る気は？」

箱庭「ありません」

ドスト「もうすぐこの地に厄災が訪れます それまでに貴方だけは僕の手元に置いておきたいのですがね」

箱庭「生憎 守られなければいけないほどか弱くないので」

ドスト「十分愛らしいですが？」

箱庭「はいはい」

軽くあしらい、去っていく箱庭

タオルは渡したままだ

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