パンドラの匣

２５　祝宴 ページ26

扉が開く

クラッカーが鳴る

「鏡花ちゃん 入社お目出度う！」

泉の顔が輝く

「乾杯！！」

探偵社は賑やかな雰囲気につつまれる

大量の駄菓子や洋菓子を頬張っている江戸川の隣に腰を下ろし、

度数の低い酒をチビチビと飲む箱庭

乱歩「港にいなかったそうだけど・・・

何処にいたの？」

箱庭「水飛沫に服をやられたんですよ

泉ちゃんが合格した時は側にいましたよ」

江戸川に貰ったクッキーを食べる

甘い味が口に広がり、先月ぐらいに末広と食べた富醂の味を思い出した

江戸川「ふーん・・・」

真実が分かると、興味を失ったのか再び菓子に向き直る江戸川

箱庭はそれを横目で見る

震えた携帯に内心感謝して席を外す



箱庭「ありがとう」

条野「関口一番がそれですか」

箱庭「宴会の席を抜けられたよ」

条野「・・・酒、入ってます？」

箱庭「ちょっと・・・」

条野「早めに帰って寝てくださいよ」

箱庭「お母さんか・・・」

条野「はい？」

箱庭「すいませんでした」

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