＃22 優しい、執事。 2（拓人ver.） ページ26
最初は涼しくて気持ちよかった風も、
何だか冷たく感じられてきた。
…肌が冷たくなって、寒ささえも感じる程。
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【貴】：「…わｯ…」
急に大きな風が吹いて、私の髪がぐちゃぐちゃになる。
拓人は優しい手で私の髪を直してから、口を開いた。
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【拓】：「…お嬢様には、特別に教えてあげます。」
【貴】：「――っえ…。」
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――『特別』。
そんな言葉を使う程、よっぽど秘密な事なのか。
…私は少し気になり始めた。
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【貴】：「……何…?」
私はそう問いかける。
そうすると拓人は苦笑して、
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「――…秘密ですよ。」
と、人差し指を口に当てて喋った。
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【拓】：「……お嬢様は、俺の初恋の人に似てるんです。」
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少し切なげな表情で語った拓人には、どこか愛おしそうにする表情もあった。
【貴】：「……え? 私が、似てる?? 初恋の人に!?//」
突然のその言葉に、驚きと恥ずかしさが隠せない。
こんな美しい拓人の恋した人に、私が似てる!?
【貴】：「…え、えっと……!?//;」
動揺しまくりの私を見て、拓人は苦笑して言った。
【拓】：「…はは…っ そんな、驚かないで下さいよ。」
【貴】：「だ、だって、初恋の人に似てるって…// その…ｯ」
驚きっぱなしの心を抑えて、一言「ふう」と息を吐いたから言った。
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【貴】：「……もう、好きじゃないの…?」
私でも言った後、「デリカシーの無い事言っちゃったかも。」と思ったが、そこはひとまず答えを聞くことにした。
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【拓】：「……今は、もう好きじゃありません。 …その人が、どこに居るのかも分かりませんし…。」
【貴】：「……そうなんだ。」
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拓人が好きになった相手なんだから、さぞかし私より美人な人だったんだろうな。
＃22 ＥＮＤ
なんか今回の話、ｼﾘｱｽになってすいません;;
後半、甘くしようか考え中です。
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凪(プロフ) - 連続すみません(>_<)蘭丸と拓人の「夢喰い白黒バク」も是非！エロいです！ (2011年9月12日 5時) (
レス) id: d019e08f16 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - ちなみに、蘭丸と浜野と鶴正君の「キャットフード」聞いてみて下さい！萌えます！ (2011年9月12日 5時) (レス) id: d019e08f16 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - スーパー三国先輩は料理が上手デリシャス面白いですよね！1人で笑ってたら母に変な目で見られましたw (2011年9月12日 5時) (レス) id: d019e08f16 (このIDを非表示/違反報告)
霧野ナミ - 涼香ｓ＞面白いですよね!!ユーチューブにありましたか!?ありがとうございます♪ぜひ仲良くしましょう＾＾ (2011年9月11日 11時) (レス) id: 90ac57393b (このIDを非表示/違反報告)
涼香 - ｐｓ、リスキーゲーム、ユーチューブにありましたよ？ (2011年9月10日 21時) (レス) id: 1730b53c52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧野ナミ | 作成日時：2011年8月17日 11時
