星【１】 ページ1
コツン、という軽い音が狭い空間の中に響き渡った。
数回音が続いたものの、突然音が止んだ。
その瞬間に、俺は目を開いた。
いつか見た赤く燃え上がる焔は何処にも見えず、漆黒の空間が広がっていた。
一体どうなったというのだ。
何が、誰が...俺は、どうなった？
あの時は自分の今置かれている事態に夢中で、周りなど何一つ分からなかった。
船の、姦しい爆発音さえ聞こえなかった。
それほど、俺は焦燥感で満ちていたのだろう。
俺は勝利したのか？
現時点の自分の姿が見えないため、倉皇とまではいかないが多少安心感が欠如している。
しかし、しかしだ。
俺は今、確信したのだ。
―――――己の勝利を。
軽く首を横に捻った時、俺の顔は忽ち欣喜に包まれた。
例を挙げるならば、幼き子が欲しかったおもちゃを目の前にして手にすることができなかったのが、数日の時を経て漸く己の手の中に収まる結果を迎えたようなものだ。
にんまりと―――にやり、なんて卑劣じみたものとは違う。もっと、柔らかな...
嗚呼、そう.."無邪気"というのが一番相応しい言葉であろう。
俺の瞳に映る物は――フフッ
ジョナサンの頭部 だ。
ジョジョが頭部だけで残っているという事は、もう考えられることは限られてくる。
いいや、もう一つしか残っておらんではないか。
俺が"勝利"し、
嗚呼、考えれば考えるほどゾクゾクする！！
数回にわたって敗北した相手に、俺は打ち勝った！
その上、首だけとなった無様であり不利な状況で...この結末だ！
ククッ...全く世界というものはうまくできている！どんどん俺の望んだ世界へと変貌し始める。
神は、運は―――俺に味方していたのだ。
いや、過去形ではおかしい。現在進行形でなくてはな...
俺に味方している。今も、この先も！
待て、そうハイになるものではない。
少し興奮しすぎた。幾ら嬉しくとも、ここで騒ぐとなれば王者でもなく勝者でもなくーーー単なるマヌケだ。
俺はマヌケなんぞに成り下がるつもりはこれっぽっちもないのだ。
―――ジョジョみたいな、マヌケなんぞに。
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DIO様ラブ☆ - DIO様がぁ……拷問？を受けて「コ□せよ」と言った時……泣いちゃった………あんなにまで誇りを捨てるなんて……………承太郎許せん！！アイズオブヘブンで再起不能にしてやる！！！(もちろんDIO様とプッチで) (2018年7月31日 12時) (
レス) id: b551eccf14 (このIDを非表示/違反報告)
姉がうるさい - 最初見たとき、「うおっ、何だこれ………」って思いましたが、だんだんと呼んでいるうちにこの小説が好きになっていました！とっても面白かったです！ (2016年9月7日 21時) (レス) id: 684bc7dbab (このIDを非表示/違反報告)
コロネ君(プロフ) - 紳士さん» はじめまして、こんにちは！有難うございます（＾∇＾）頑張ります！！！ (2014年7月16日 21時) (レス) id: 1152812d15 (このIDを非表示/違反報告)
紳士 - はじめまして!!すごくおもしろいです(｀∀´)!!更新頑張ってください(≧∇≦) (2014年7月16日 0時) (携帯から) (レス) id: d345fe67e9 (このIDを非表示/違反報告)
コロネ君(プロフ) - クロシロさん» きさま！見てしまったなッ！？ 勉強に精を出すのだ馬鹿者ッ！ (2014年5月20日 17時) (レス) id: 1152812d15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロネ君 | 作成日時：2014年5月18日 0時
