【A3!】天使≒幼馴染【摂津万里】 (ページ15)

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羽根14枚目ページ15

貴女「七大天使って知ってる?」

七大天使?

万里「いや…。四大天使なら知ってるけど…。」

たしかミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエル

貴女「四大天使はその七大天使の中に含まれてるの」

万里「へー…そうなのか」

貴女「七大天使は天界にある
神樹から生を受けているの。
1000年に1度、そこから生を授かり新たな
七大天使が生まれるの。」

1000年に一度って…

天界って凄いんだな

いや、もう語彙力とか関係なしに凄いしか言えねぇ

貴女「もう1種類は、人間」

ﾄﾞｸﾝｯ

万里「に、人間…?」

貴女「普通の天使の中でも二種類あって…。
神樹から生まれた天使と亡くなった魂からなる天使。
いわゆる…純血と混合血っていうのかな?」

万里「それって、生きていた人間が死ぬと
天使になるってことか?」

貴女「そうだね。地獄に行くのが決まってなければの場合だけど」

紬さんの推測が当たっていた

もう一つ確認しなきゃいけないことがある

万里「なぁ…、下界と天界って時間の流れが違うんだろ?」

貴女「そうだよ。下界の1年は天界で言うと100年」

Aは300歳、下界で言うと3歳

万里「Aが人間だったとすると…」

貴女「3年前に亡くなったことになるね」

ﾄﾞｸﾝｯ

3年前

Aが亡くなったのが3年前

そして死んだ人間は天使に生まれ変わる

貴女「万里君?どうしたの?」

ｶﾞｼｯ

俺はAの肩を掴んだ

万里「A!お前はどっちだ…」

貴女「え…?どっちって…」

万里「人間だったかどうかって聞いてんだよ!」

俺が大声をだすとAは肩をビクッとさせた

そして小さな声で

貴女「…わからない」

は？

どういうことだよ…。

貴女「神樹から生まれた天使は記憶がないの。
でもね、人間は天使になる時…生前の記憶を消すの」

万里「は…?」

生前の記憶を消す…?

貴女「この前、堕天の話したでしょ?もし…生前で
恋人がいたら、その人に会いたくなるでしょ?」

万里「…そりゃ、そうだろうな」

貴女「まだその人と一緒にいたいって気持ちが強くなって
堕天しようとするかもしれない。
だから、それを防ぐために消去しなきゃいけないの」

Aは目を伏せて言う

貴女「だから…私自身もわからないの。
…ごめんね」

万里「そうか…俺も、怒鳴って悪かった。」

貴女「ううん、大丈夫」

2人の間に静寂が流れる

万里「わりぃ、少し水飲んでくる」

俺はそう言って立ち上がった

ついでに顔でも洗って頭冷やすか…

万里side終了