有名人よりも〔狩屋マサキ〕 ページ5
AAは頭を悩ませていた。
その原因は
「はー、ほんっとじゅんじゅん可愛い…。」
Aの彼氏である狩屋マサキ。アナウンサーの富永じゅんの大ファンである彼は、さっきからじゅんじゅんの写真集をみては可愛い可愛いと連呼しているのである。
(彼女の前でふつうそんなことしますかね)
ギッ、とマサキを睨むA。そんなことにも気付かずにマサキは鼻の下を伸ばしたい放題だ。
マサキは中学1年生。Aは高校1年生だ。今日はマサキもAも部活が午前中だけだったから、久しぶりに遊ぼうとなったというのに。
(確かに、私は高校生で忙しいからあんまり相手してやれなかったし、４つも上だから余裕そうにみえるのかもしれないけどさあ…。)
ふつうに寂しいんですけど、と心の中で愚痴を漏らす。マサキがこれでは遊びに誘った意味がない。
「なあA、このじゅんじゅん見てみろよ！…ってあれ、どうしたんだ？」
自分に背を向けてベッドに横たわっているAの異変にやっと気付いたマサキ。彼女の近くに寄り、顔を覗こうとする、が。
「こっちみんなくそったれ。」
近くにあったクッションを思いっきり顔にあてられる。マサキはそのことにビックリしながらも、困惑の表情を顔に浮かべた。
「いきなりどうしたんだよ。」
「別に。じゅんじゅん見てれば。」
その言葉に彼女が不機嫌な理由を察するマサキ。嬉しくてにやけるのを抑えて、Aの腕をつかむ。
「ごめんって、A。」
そう謝るも、Aの返事はない。やっちまった、とマサキが気付くのには少し遅すぎた。そのあとも、じゅんじゅんはただの憧れだ、本当に好きなのはAだ、と何度も弁明するが、Aからの返事はない。
(あーくそ、俺の馬鹿。)
こうなったら強行突破だ、とマサキはつかんでいたAの腕を強引に引っ張って彼女の体を自分のほうに向かせる。
「いたっ、ちょっといた…い…」
痛いと文句を言う彼女の唇に自身の唇を重ねる。抵抗しようとするAの腕を押さえつけて、マサキは思うがままに彼女の唇を楽しんだ。
「…いきなり何すんの。」
「こうでもしないと口聞いてくんないと思ったから。」
自分を睨みつけるAの瞼にキスを落として、「誰よりも好きだから安心して」と囁く。
(そんなの、私も同じだっての。)
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天然の砂糖水。(プロフ) - はじめまして！円堂夫婦の作品をみてにやけました！素敵なお話ばかりで文才を感じます。。。是非、革命後の大人組の話が見たいのですが大丈夫でしょうか？！ (2018年1月29日 21時) (
レス) id: ee2dc0c1e8 (このIDを非表示/違反報告)
斉藤 - 十六夜月夜さん» いえいえ！！気に入ってもらえて本当に良かったです！！ (2018年1月25日 17時) (レス) id: 21e1cc2502 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - ありがとうございます！ニヤニヤしながら見てましたww (2018年1月25日 16時) (レス) id: 480d98284b (このIDを非表示/違反報告)
斉藤 - 十六夜月夜さん» リクエストありがとうございました！遅れてしまって申し訳ないです(汗)素敵なお題をありがとうございました！！ (2018年1月25日 12時) (レス) id: 21e1cc2502 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - 浪川君の姉に湾田君が告白するという話をお願いします(夢主ちゃんツンデレ)長文すいません (2018年1月16日 18時) (レス) id: 480d98284b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉藤 | 作成日時：2018年1月8日 2時
