説くぞ、出撃制止。 ページ15
※孫兵side
学園の門の前にて。
目の前にはよく分からない服装のAさん。
なにかが詰め込まれた鞄を持っている。
何かしようとしていることは明白だ。
「何してるんですかAさん」
「…………………うんこ」
もう少しマシな嘘はつけないのだろうか。
この人のことだ、どうせ囮かなにかになって時間稼ぎでもする気だろう。
図星をつくと、Aさんは面白いくらいに驚く。
僕だってあの場で男たちの話を聞いていたんだ。
この人に気づけて、僕が気づけないわけがない。
無謀すぎる。
平和なヘイセイから来た一般人が勝てるはずもない。
すぐに殺されて終了だ。
「みんなのため、とでも言うつもりですか」
「なんやわかっとるやん！やったら問題ないやろ？大丈夫、死ぬ気なんて無いし」
この様子だとまだ自分が疑われ、警戒されていることに気づいていないのだろうな。
もういい、はっきり言ってしまおう。
そうしたら無茶をしようという気もなくなるに違いない。
傷つかせてしまうかもしれない。
それでも、このお人好しを死なせたくないんだ。
「なにを勘違いしているんです！あなたは―――」
「ごめんな、もう時間無いねん。行ってくるわ」
違うんでしょう。
天女なんかじゃないんでしょう？
不思議な力なんて、使えないんでしょう？！
自分を嫌う相手を守って死ぬなんて。
ましてやそのことに最後まで気づかないなんて。
あまりにも哀れすぎる！
でも僕は追いかけられなかった。
僕が学園から離れてしまえば、後輩たちが危ない。
結局のところ、僕はあの人より後輩を優先したのだ。
「…………戻ろう、ジュンコ」
ごめんなさい、Aさん。
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サーモニウム(プロフ) - コメントありがとうございます！物語も終盤ですが、残りも楽しんでいただけたら幸いです！頑張って書いていきますね！ (2018年1月8日 8時) (
レス) id: aaf59d6c16 (このIDを非表示/違反報告)
げんげそう(プロフ) - 凄く面白いです！主人公ちゃんのキャラが最高です(人*´∀｀)これからどんな事をしでかすのか楽しみです！ (2018年1月7日 23時) (レス) id: 9b2e5e9898 (このIDを非表示/違反報告)
サーモニウム(プロフ) - コメントありがとうございます！気に入っていただけたようで光栄です！ご期待に沿えられるよう、張り切って書いていきます！どうぞよろしくお願いします！ (2018年1月6日 7時) (レス) id: aaf59d6c16 (このIDを非表示/違反報告)
癒純 染花(プロフ) - とても面白いです！ 思わず一気読みしてしまいました！ 応援してます！！ (2018年1月6日 1時) (レス) id: da9e5193a1 (このIDを非表示/違反報告)
サーモニウム(プロフ) - コメントありがとうございます！いつも読んでいただけているとは…嬉しい限りです！バリバリ頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします！ (2018年1月3日 17時) (レス) id: aaf59d6c16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サーモニウム | 作成日時：2018年1月3日 10時
