第285話 ページ9
｢朝食が終わりましたら、聖城の間へ。お召し物の準備が出来ました。｣
A｢お召し物？｣
｢はい。では、私達は失礼します。エル、この方についていてくれ。｣
エル｢はっ。｣
他の人達は部屋を出ていき、部屋には私とエル君だけになった。
特に会話もなく、食器の音だけが部屋に響く。
A｢ねぇ、エル君。そんな所に立ってないで、一緒に食べない？｣
エル｢いえ、結構です。｣
エル君は、表情を変えずそう言った。
A｢まぁそう言わずにさ！｣
私は立ち上がって、エル君の手を引っ張った。
エル｢…｣
エル君は私の隣に座って、何も言わずに料理を見ていた。
A｢はい！｣
私は笑って、エル君に料理を渡した。
エル｢…｣
エル君は、少し戸惑った様子で、私を見た。
A｢1人で食べてもつまんないし、それに、誰かと一緒に食べるご飯って格別に美味しいんだよ！｣
私がそう言うと、エル君は無言で私からお皿を受け取り、料理を一口、また一口と食べた。
2人で食べていると、料理はあっという間になくなった。
エル｢では食休み後、聖城の間に案内致します。
私は、食器を片付けて参りますので、それまでごゆっくりしてください。｣
エル君は、綺麗なお辞儀をして、食器の台車ごと部屋を出て行った。
─────────────────────
エルside
花嫁と食事をした。
『とっても美味しいよ！ありがとう！』
『私、鬼道A！よろしくね！』
『一緒に食べない？』
『誰かと一緒に食べるご飯って格別に美味しいんだよ！』
エル｢変な奴。｣
俺はそう呟いた。
でも、確かに花嫁と食べた料理は、いつもと違う味がした。
それが“美味い”なのかは、俺には分からないけど。
エルside終了
─────────────────────
ヒロトside
ようやくヘブンズガーデンが見えてきた。
壁山｢あれがヘブンズガーデンっすか…本当に天使が住んでるみたいっす。｣
染岡｢感心してる場合かよ！｣
円堂｢あそこに、Aがいるんだな。｣
俺は、ヘブンズガーデンを見上げた。
ヒロト｢…｣
待ってて、Aちゃん。
すぐ助けてあげるから。
俺達は、ヘブンズガーデンに入った。
円堂｢…！セイン！｣
セイン｢何をしに来た？ここは下界の人間が来るべき所ではない。すぐに立ち去るがいい。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
遊星(プロフ) - この話、続き「part9」が気になるんですが何故更新しないんですか？ (12月12日 14時) (
レス) id: 3fd81d95aa (このIDを非表示/違反報告)
苺の花(プロフ) - イナイレの風丸大好き♪リンさん» ちょっと新しいことに挑戦したいなって思って笑 最初からトリップすることは決めてました笑 (2019年12月1日 20時) (レス) id: e27dc06978 (このIDを非表示/違反報告)
イナイレの風丸大好き♪リン(プロフ) - もしかして……死んだ？ と思いきや、アレスへのトリップ！！ 声に出しちゃいました(笑) 「これは面白いことになるなぁ」 って(笑) (2019年12月1日 19時) (レス) id: e6fb3fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
苺の花(プロフ) - イナイレの風丸大好き♪リン サブさん» すみません、ミスです(泣)夢主ちゃんは手術が終わって、今は意識が戻ってない状態です！ (2019年12月1日 16時) (レス) id: e27dc06978 (このIDを非表示/違反報告)
イナイレの風丸大好き♪リン サブ - 夢主ちゃんは手術中でしょうか？ 文章中の中に夢主ちゃんの一文があったのですが..... (2019年12月1日 9時) (レス) id: d96d89c845 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：苺の花 | 作成日時：2019年11月25日 15時
