天才ゲームメーカーと天才リベロ V6【イナイレ】 (ページ21)

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第269話ページ21

A｢やっ、やっぱり似合わないよね！｣

私は、沈黙に耐えられなくなって、試着室に入ろうとした。

ﾊﾟｼｯ!

ヒロト｢待って！｣

ヒロト君に腕を掴まれて、私はヒロト君を見た。

ヒロト｢似合ってるよ。とっても可愛い。｣

ヒロト君は、優しく微笑んだ。

A｢あ、ありがと…じゃあ、これにしようかな。｣

ヒロト｢うん、そうしなよ。ほら、着替えておいで。｣

A｢はーい。｣

着替え終わって、試着室を出ると、ヒロト君が紙袋を持っていた。

A｢ヒロト君、それ…｣

ヒロト｢これ？はい、俺からのプレゼント。｣

見ると、さっきのドレスが入っていた。

A｢い、いいよいいよ！ドレスって高いから、皆レンタルだよ！？｣

ヒロト｢俺がプレゼントしたかっただけだから、気にしないで。｣

A｢でも…｣

ヒロト｢いいからいいから。さあ、宿に帰ろう。｣

宿に帰ると、皆もう正装に着替えていた。

虎丸｢あっ、Aさん、ヒロトさん！｣

立向居｢遅かったですね！もう皆、着替え終わりましたよ！｣

ヒロト｢Aちゃん、俺達も早く着替えよう。｣

A｢うん。｣

ヒロト君に買ってもらったドレスを着て、鏡の前に立つ。

ヒロト君が選んでくれたドレスは、淡い緑色のドレス。

私が緑色好きなこと、覚えててくれたんだ。

A｢…｣

ｺﾝｺﾝｯ

ヒロト｢Aちゃん、準備出来た？｣

ノックがして、ヒロト君が部屋に入ってくる。

ヒロト｢うん、やっぱり似合ってる。｣

ヒロト君は、私を見て微笑んだ後、私に椅子に座るように促した。

ｻﾗｯ…

ヒロト｢Aちゃんの髪って、サラサラだね。｣

A｢そうかな？ちょっと癖があるけど…｣

ヒロト｢よし、完成。Aちゃん、見てみて。｣

A｢わぁ…！｣

鏡を見ると、髪がアップになっていた。

ﾌﾜｯ…

ヒロト｢行こう、お姫様。｣

ヒロト君は、私に白いカーディガンをかけて、私に手を差し出した。

A｢うん！｣

ヒロト君の手を取って、私達は下に下りた。