天才ゲームメーカーと天才リベロ V5【イナイレ】 (ページ32)

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第230話-カタール戦- ページ32

ﾋﾟﾋﾟｰｯ!

《ゴォール！カタール代表デザートライオン、怒涛の攻撃で1点を返した！》

円堂｢なんて力だ…綱海？おい、綱海！｣

｢ここからが俺達のサッカーの始まりだ。
俺達は、灼熱の太陽と砂漠のフィールドで育った。｣

｢鍛え上げられた体と無限の体力。｣

｢それが俺達の最大の武器。｣

｢昨日今日特訓しただけの連中に、ついてこれるわけがない。
お前達は砂漠に迷い込んだ旅人も同然。あとは、息の根が止まるのを待つだけだ。｣

《カタール代表、デザートライオンの激しい当たり。そして運動量の前に、体力の限界に達した基山と綱海。ここで無念の交代、ピッチを去ります。
基山に代わり立向居がMFに、綱海に代わり飛鷹がDFに、それぞれ入ります。》

ヒロト｢ごめんね、Aちゃん…｣

緑川｢ごめん…｣

A｢ううん、ヒロト君もリュウジ君もゆっくり休んでて。
絶対、勝ってくるから！｣

私は、2人に笑いかけて、ピッチに戻った。

王将《1点を返されたイナズマジャパン。
このまま、逃げ切ることが出来るか？》

ﾋﾟﾋﾟｰｯ!

士郎君が、ドリブルで上がっていく。

｢もらった！｣

吹雪｢ああっ！｣

鬼道｢ふっ！｣

豪炎寺｢吹雪！｣

吹雪｢まだだ…まだやれる！｣

士郎君は、フラフラと立ち上がって、また走り出す。

吹雪｢僕にパスを！｣

鬼道｢行くぞ、ふぶ…｣

A｢有人君！｣

私は、有人君にパスを求めた。

鬼道｢…！義姉さん！｣

有人君は一瞬躊躇して、私にパスをくれた。

A｢彗星ブレイク！｣

｢ストームライダー！｣

《止めたァ！キーパーナセル、鬼道姉のシュートを難なくキャッチ！》

｢この程度か？｣

私は、士郎君に駆け寄った。

吹雪｢A…なんで…｣

A｢士郎君、もう限界だよね？｣

吹雪｢まだ…｣

A｢士郎君、無茶しちゃダメだよ。｣

私がそう言うと、士郎君は頷いた。

円堂｢吹雪…｣

｢この気温の中、よく頑張ったと認めてやろう。｣

円堂｢何？｣

｢最後に勝つのは、極限まで鍛え上げられたフィジカルを持つ、俺達だ。｣

｢お前達の得意なチームプレーで、俺達の攻撃をどこまで凌げるかな？｣

久遠｢選手交代、宇都宮虎丸。｣

《久遠監督、吹雪に代えて宇都宮虎丸を投入するようだ！宇都宮、吹雪に代わってピッチに入ります。
さぁ、残り時間も少なくなってきました！イナズマジャパンのピンチを打開する起爆剤となるか？宇都宮虎丸！》

円堂｢頼んだぞ、虎丸！｣

虎丸｢は、はい！｣