第92話 ページ43
吹雪｢くっ…うおおおおっ…｣
A｢吹雪君…｣
円堂｢おい…大丈夫か？｣
吹雪｢何でもないよ。もう1点が取れなくて、ごめんね。｣
そう言うと、吹雪君は歩いていく。
円堂｢でも、負けなかったのはお前のお陰だ！ありがとな！｣
風丸｢勝てなかった…これだけ頑張ったのに…｣
円堂｢何言ってんだよ？俺達、奴らと引き分けたんだぜ。｣
木暮｢そうか。この前はコテンパンだったんだ。｣
塔子｢あたし達、強くなったんだな！｣
壁山｢何か、勝てそうな気がしてきたっす！｣
栗松｢俺もでやんす！｣
土門｢おいおい、単純だな。｣
鬼道｢答えはシンプルさ。互角に戦えるならば、勝利の確率は50%だ。相手から1%奪い取れば、勝てる。｣
音無｢お兄ちゃん、何かキャプテンに似てきた。｣
浦部｢暇になるんはもうちょい先！ハネムーンはお預けやな、ダーリン♡｣
一之瀬｢アハ…アハハ…｣
瞳子｢勝つまでには至らなかったけど、一歩前進。でも、気を緩めないで。｣
夏未｢そうよ。試合に勝利しない限り、エイリア学園はまた現れるわ。｣
円堂｢よーし、次は勝つぞ！｣
皆｢おーー！！｣
次の日、福岡の陽花戸中で円堂君のお祖父さんのノートが見つかり、私達は陽花戸中に向かう事になった。
A｢ここが福岡…｣
塔子｢何か初めて来たのに、懐かしい感じの街だね。｣
古株｢そろそろ着くぞ。陽花戸中だ。｣
陽花戸中に着くと、瞳子さん、円堂君、雷門さんは、陽花戸中の校長と話をしに行った。
A｢んー…はぁ…なんか落ち着くなぁ…｣
伸びをして、空を見上げる。
ゼル『お前はあの時、ヒロトを庇って…！』
ゼルのあの言葉…私は、まだ何かを忘れている…
A｢ん？｣
視線を感じて振り向くと、男の子がいた。
｢…！｣
男の子は私と目が合うと、あたふたし出す。
A｢こんにちは！君、陽花戸中の生徒？｣
私は、男の子に駆け寄って、笑いかけた。
｢は、はい！あのっ、天才リベロの鬼道さんですよね？｣
A｢天才リベロなんてそんな…｣
｢俺、鬼道さんの空を翔るようなサッカー、本当凄いなって思います！｣
A｢ありがとう！君もサッカーするの？｣
｢は、はい…一応…｣
A｢そうなんだ！｣
鬼道｢義姉さん！監督達が帰ってきたぞ！｣
A｢はーい！じゃあね！｣
｢あっ、はい！｣
私は、男の子に手を振って、皆の所に戻った。
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年10月5日 21時
