第93話 ページ44
戸田｢俺は陽花戸中キャプテンの戸田。君達の活躍はよく知ってる。俺達皆、君らのファンさ。｣
円堂｢そんな…ファンだなんて…｣
戸田｢よろしく頼むよ！｣
円堂｢ありがとう。｣
円堂君と戸田君は、握手を交わす。
円堂｢皆、よろしくな！｣
｢よろしく！｣
戸田｢ん？おい立向居、何してんだ？円堂君だぞ？｣
見ると、さっきの男の子がいた。
戸田｢どうしたんだ？｢円堂さんに会えたら、俺感激です！｣とか言ってたのに。｣
立向居｢は、はい！｣
立向居君は、カチカチと歩いて来る。
壁山｢手と足、一緒に出てたっすよ。｣
立向居｢え、え、円堂さん！お、俺、陽花戸中1年、立向居勇気です！｣
円堂｢おう…よろしくな。｣
円堂君は、立向居君に手を出した。
立向居｢あ、あ、握手してくれるんですか！？｣
円堂｢もちろんさ。｣
立向居｢円堂さん！｣
立向居君は円堂君の手を取って、ブンブンと上下に振る。
立向居｢感激です！俺もうこの手、一生洗いません！｣
円堂｢いや、ご飯の前には洗った方がいいぞ。｣
立向居｢ですよね…｣
2人は、笑い合っていた。
円堂｢君もサッカー好きなのか？｣
立向居｢はい、大好きです！｣
戸田｢立向居は元々MFだったんだけど、円堂君に憧れてキーパーに転向したんだ。｣
円堂｢それ、本当なのか？｣
立向居｢は、はい…｣
戸田｢立向居。アレを見せるんじゃなかったのか？｣
円堂｢何だい？アレって。｣
立向居｢俺が習得したキーパー技です。でも、円堂さんに見せるのは緊張するな…｣
円堂｢見てみたいな。｣
立向居｢本当ですか！？｣
円堂｢あぁ。A、シュート蹴ってくれるか？｣
A｢いいよー！｣
立向居｢あっ、さっきはありがとうございます！｣
立向居君は、私を見て頭を下げた。
円堂｢ん？何かあったのか？｣
A｢いや、さっきちょっと話しただけで、お礼言われるようなことは…(汗)｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年10月5日 21時
