第63話 ページ14
鬼道side
義姉さんをイナズマキャラバンに運ぶ。
一之瀬｢今日のA、いつものAじゃなかったね。｣
土門｢あぁ。何か必死っていうか…そんな感じだったな。｣
円堂｢鬼道、何か聞いてないのか？｣
鬼道｢何も聞いていない。だが義姉さんは、昔から責任感が強くて、全部1人で抱え込む癖があるから…｣
もしかしたら、何か思い詰めているのだろうか。
俺は、義姉さんを見た。
木野｢とにかく、今はゆっくり休ませてあげましょう。｣
鬼道｢あぁ。｣
俺達は、イナズマキャラバンを降りた。
鬼道side終了
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A｢ん…｣
瞳子｢起きたのね。｣
目を覚ますと、瞳子さんがいた。
A｢瞳子さん…｣
瞳子｢皆心配してたわよ。｣
A｢す、すみません…｣
私は俯いた。
瞳子｢…ごめんなさい。あんなことを言ってしまって。｣
A｢え？あっ…｣
瞳子『イナズマキャラバンを降りなさい。
円堂君達か、お日さま園の皆か、どちらか決めるのは貴方よ。』
私は、瞳子さんが言った言葉を思い出した。
A｢私、分かってます。私が辛くならないように、わざとキツい言葉を言ってくれたんですよね？｣
私は、瞳子さんに笑いかけた。
瞳子｢えぇ。｣
瞳子さんは、少し微笑んでくれた。
A｢瞳子さん…私、決めました。皆と…エイリア学園と戦います。｣
私は、瞳子さんを真っ直ぐ見た。
瞳子｢…！本当にいいのね？｣
A｢私が止めなきゃいけないんです…皆の友達だから…｣
私は、拳を握りしめた。
瞳子｢…分かったわ。でも、今日みたいな無理はしないで。いいわね？｣
A｢はい…すみません…｣
瞳子｢反省してるならいいわ。さぁ、皆に元気な姿を見せてあげて。｣
A｢はい！｣
私は笑って、イナズマキャラバンを降りた。
吹雪｢Aちゃん！｣
鬼道｢義姉さん、もう大丈夫なのか？｣
A｢うん！ごめんね、心配かけて。あと、試合中も勝手なプレーして、ごめんなさい！｣
私は、皆に頭を下げた。
染岡｢頭上げろよ。誰だって悩むことくらいある。それを誰にも言えないこともな。だから、気にすんな。｣
一之瀬｢染岡の言う通りだよ。別に俺達は気にしてないよ。｣
円堂｢そうだぜ！Aが話したくなったら、話してくれよな！｣
鬼道｢義姉さん、俺達は仲間だ。どんなことでも受け入れる。だから、安心しろ。｣
A｢…！ありがとう、皆！｣
私は、皆に笑いかけた。
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年10月5日 21時
