第72話-真･帝国学園戦- ページ23
鬼道｢試合を続けよう。｣
A｢うん。｣
円堂｢鬼道、A。｣
鬼道｢確かに中止すれば、佐久間達の体を守ることは出来る。だが…この試合は佐久間達の目を覚まさせるための試合。今のあいつらには、サッカーを通してでなければ、分かってもらえないんだ。勝つことに、禁断の技など必要ないということを。｣
A｢もしここで試合をやめれば、佐久間君達は完全に影山の影響下に置かれてしまう。
そして、いつかあの技を使って、二度と試合出来ない体に…｣
鬼道｢やはり、この試合で救い出すしかない！｣
円堂｢いいんだな？｣
A｢うん。｣
円堂｢分かった。でも、絶対佐久間達にあの技を出させないようにしよう。｣
皆｢うん。｣
円堂｢何か方法があるはずだ。｣
吹雪君をFWに戻せば、佐久間君にボールが渡って、皇帝ペンギン1号を打たれる可能性が高くなる。
こっちがシュートすれば、源田君がビーストファングを…
A･鬼｢…｣
吹雪｢俺に任せな！｣
鬼道｢吹雪。｣
吹雪｢見てな。源田って奴があの技を出す暇もねぇくれえ、凄ぇシュートをぶちかましてやるよ。｣
染岡｢俺も協力するぜ！｣
鬼道｢吹雪…｣
A｢染岡君…｣
一之瀬｢大丈夫だ、鬼道、A。佐久間にはボールを渡さない。サッカーが出来ない辛さは、俺が一番分かってる。｣
鬼道｢一之瀬…｣
私は、皆を見た。
円堂｢サッカーが好きな奴に、敵も味方もない！
やろうぜ！2人を守って、そして試合に勝つんだ！｣
皆｢おーー！！｣
鬼道｢本当にお前達は変わってしまったのか？｣
佐･源｢ハァ…ハァ…ハァ…｣
2人とも、息が荒い。
それだけ、あの技は…
一之瀬｢鬼道、A。自由に動いてくれ。他の事は俺達に任せて。｣
ﾋﾟﾋﾟｰｯ!
角馬｢さぁ、後半開始！｣
不動｢簡単には行かせねぇよ！｣
吹雪｢退けぇ！｣
角馬｢ルーズボールは、染岡が拾った！攻め上がる染岡！吹雪！｣
染岡君の前に、真･帝国学園の生徒が立ちはだかる。
不動｢打たせろ！シュートは源田が止める。｣
角馬｢おっと染岡、どうした？シュートコースがあいたのに、打たない！｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年10月5日 21時
