第36話 ページ37
鬼道｢義姉さん！！｣
木野｢円堂君！！｣
A｢まっ…て…｣
私は、意識が朦朧とする中、手を伸ばした。
目を開けると、イナズマキャラバンの中にいた。
円堂｢A！よかった、起きたのか！｣
A｢円堂…君…？ッ！｣
起き上がろうとすると、体中に痛みが走った。
円堂｢大丈夫か？｣
A｢ごめん…シュート止めるどころか、円堂君まで巻き込んじゃって…｣
円堂｢何言ってんだよ！俺のことより、自分のこと心配しろよ！｣
木野｢円堂君の言う通りよ。Aちゃん、円堂君と同じくらいシュートを食らったのよ。全身打撲、特に足はかなり酷いわ。｣
A｢…｣
私は、湿布だらけの腕や足を見た。
鬼道side
塔子｢ごめんよ、皆…あたしが一緒に戦おうなんて言わなきゃ、こんなことにはならなかったんだ…｣
風丸｢塔子のせいじゃない。俺達も、力がなかったんだ。
円堂とA、大丈夫かな？｣
土門｢2人とも、かなりシュート食らってたからな。｣
染岡｢納得いかないぜ。何なんだよ、今日の監督のあの作戦は！ディフェンスをあんなとこまで上げるなんて！どうぞ点取ってくださいって、言ってるようなもんじゃないか！
せっかく鬼道が奴らの攻撃パターン見抜いたのによ！｣
目金｢結果は32対0で完敗。1回目の時より酷い負け方ですからね…｣
壁山｢SPフィクサーズの時は、凄い監督だと思ったのに…｣
染岡｢理事長に連絡して、監督を変えてもらう！｣
鬼道｢待て、染岡！｣
染岡｢何だよ、鬼道！まさかお前、あの監督の肩持つんじゃないだろうな？あんな訳分かんない奴を！｣
鬼道｢そういうわけじゃない。ただ、結論を出すのは、監督の考えを知ってからでも遅くはない。｣
風丸｢考え？｣
染岡｢何だよ？考えって…｣
鬼道｢監督も言ってた通り、前半を終えた時点で、俺達の体力は限界に達していた。
もし後半、あのまま俺の作戦で試合を続けていたら、どうなっていた？｣
風丸｢…！俺達も、マックスや半田達みたいに病院行き…！？｣
鬼道｢あぁ、確実にな。｣
一之瀬｢じゃあ監督は、俺達を守るために？｣
栗松｢そういうことだったんでやんすか！｣
土門｢でも、本当にそれで良かったのか？
どんな状況でも全力で戦う、それが俺達のサッカーだろ！｣
染岡｢土門の言う通りだぜ！
円堂やAを犠牲にして、俺達だけ助かって、そんなの雷門のサッカーじゃねぇ！｣
円堂｢それは違う！｣
鬼道side終了
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年9月27日 21時
