第5話 ページ6
突然、観客側がザワザワし始め、見ると雷門のユニフォームを着た豪炎寺君が歩いて来ていた。
角馬｢おや？彼はもしや、昨年のフットボールフロンティアで1年生ながら、その強烈なシュートで一躍ヒーローとなった、豪炎寺修也！その豪炎寺君が、何と雷門のユニフォームを着て、我々の前に登場！｣
冬海｢待ちなさい！君は、うちのサッカー部では…｣
鬼道｢いいですよ。俺達は。｣
審判｢そ…それでは、帝国学園が承認したため、選手交代を認める！｣
円堂｢豪炎寺…やっぱ来てくれたか！｣
豪炎寺｢大丈夫か？｣
円堂｢あぁ…遅すぎるぜ、お前！｣
角馬｢さぁ、雷門は目金に代わって、新たな10番、豪炎寺が登場です！｣
鬼道｢我らの目的はここからだ。｣
辺見｢なるほど。奴が狙いか。｣
ﾋﾟﾋﾟｰｯ!
鬼道｢行け、デスゾーン。｣
佐･寺･洞｢デスゾーン！！！｣
すると、豪炎寺君は1人、帝国ゴールに上がってくる。
角馬｢あぁ、走った！何故か豪炎寺、円堂を全くフォローせず、1人帝国ゴールに上がって行く！｣
A｢！？｣
鬼道｢なに！？｣
角馬｢目金と同じ、敵前逃亡か！？｣
円堂｢はあっ！｣
ﾄﾞｰﾝｯ!
円堂君は、必殺技でシュートを止めた。
鬼道｢あっ！｣
A｢…！｣
角馬｢止めたァ！遂に、帝国のシュートを止めた！｣
円堂｢行け！豪炎寺！｣
角馬｢そしてボールは、豪炎寺に！｣
豪炎寺｢ファイアトルネード！｣
角馬｢ゴォール！遂に…遂に、雷門イレブン、帝国から1点をもぎ取りました！｣
審判｢たった今、帝国学園から試合放棄の申し出があり、ゲームはここで終了！｣
角馬｢なんと、帝国学園試合を放棄！これは実質的に、雷門イレブンの勝利とも言える事態です！｣
鬼道｢円堂守か…思わぬ収穫があったな。｣
A｢それより有人君！さっきのはないよ！一生懸命頑張ってる人を笑うなんて！｣
私は、有人君に怒鳴った。
鬼道｢す、すまない…｣
A｢もうあんな事しちゃダメだからね！分かった？｣
鬼道｢分かった分かった。ほら、学校に帰るぞ。｣
有人君は、装甲バスに入っていく。
A｢本当に分かってる？ねぇってば！｣
私は、有人君を追いかけた。
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年9月27日 21時
