第260話 ページ15
円堂｢そのホイッスルが？｣
鬼瓦｢さぁ、これで自由だ。｣
ロニージョ｢ありがとう。｣
鬼瓦｢来てもらおうか、ガルシルド。｣
ガルシルドは、警察と一緒に歩いて行く。
｢ガルシルド様ー！｣
円堂｢鬼瓦刑事！ありがとうございます！｣
鬼瓦｢礼を言うのは、こっちの方だ。｣
円堂｢え？｣
鬼瓦｢お前さん達からもらった資料が、役に立った。
これでガルシルドとその一味を、一網打尽にすることが出来る。｣
円堂｢あの資料に、ロニージョのプログラムのことまで？｣
鬼瓦｢いや。RHプログラムや監督の件は、影山からの情報さ。
奴が死ぬ前に、手がかりをくれた。｣
鬼瓦刑事は、私を見た。
A｢影山さんが…？｣
鬼瓦｢お前さん、最初に見た頃より、随分と感情を表に出すようになったな。｣
A｢…
私は、有人達を見た。
鬼道｢A。｣
有人は微笑んで、頷いた。
円堂｢よかったな、ロニージョ！これで、思い切りサッカー出来るぞ！｣
ロニージョ｢本当にありがとう！｣
土方｢ロニージョ。お互い、本気のプレーで、家族の思いに応えようぜ。｣
ロニージョ｢あぁ。｣
土方とロニージョは、握手を交わした。
ロニージョ｢ガルシルド！最後に言いたいことがある！｣
円堂｢ロニージョ…｣
ロニージョ｢この試合で、何故必殺技を打たなかったか、分かるか？｣
ガルシルド｢それがどうした？｣
ロニージョ｢例え、プログラムでお前に支配されようとも、俺の心はずっと…家族のものだ、仲間のものだ、俺のものだ！
だから、必殺技は打たなかった。俺が完全に負けてないと、お前に伝えるために！｣
ガルシルド｢気が済んだか？
私が去った後、ぬるい玉遊びに興じるがいい。
だが、忘れるな。私が逮捕されたら、お前らの家族はどうなると思う？｣
ロニージョ｢っ！｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年5月10日 12時
