第259話 ページ14
ガルシルド｢サッカーをする人間の能力を、限界まで引き出すための強化人間プログラムと言ってほしいものだな。｣
土方｢強化人間だぁ！？｣
鬼瓦｢見ろ、ロニージョの体を。
お前の実験のせいで、ボロボロになっている。｣
土方｢ロニージョ…｣
A｢…｣
私は、ロニージョを見た。
ロニージョ｢仕方なかった。家族とチームのことを考えれば、俺がこうするしか！｣
A｢…｣
円堂｢A？｣
私は、ガルシルドの前に立った。
A｢酷い…ロニージョ達は、そんな事しなくても、十分強い選手なのに！｣
ガルシルド｢力を与えてやったのに、非難されるいわれはないわ。
ロニージョは納得して、プログラムを受けたんだ。｣
A｢家族を人質にされて、何が納得よ！もし、ロニージョがサッカーを出来なくなったりしたら…｣
ガルシルド｢知ったことではない。実験台などいくらでもおる。｣
A｢くっ…貴様…！｣
私は、ガルシルドに殴りかかった。
鬼道｢やめろ、A！｣
有人が、私の腕を掴んだ。
A｢離して、有人！離せ！こいつだけは、絶対に許さない！｣
鬼道｢暴力を振れば、お前が退場になる！
そんなことをして、(人1)が喜ぶと思うのか！？｣
A｢っ！｣
有人の言葉に、私は項垂れた。
鬼瓦｢俺達はもう、全てを知っているんだ。
お前は、戦争によって、巨万の富を得ようと目論んでいる。
RHプログラムも、サッカーをするためでなく、戦争をするために作り出されたものだ！｣
ガルシルド｢ロニージョは素晴らしいサンプルだ。
そして、ここは私にとって、実に意義のある実験場となった。｣
鬼瓦｢果たして、そうかな？｣
鬼瓦刑事は、審判の腕についている笛を取った。
鬼瓦｢ロニージョ！こいつの音が、お前に仕組まれたプログラムを発動させていた。そうだな？｣
ロニージョは、頷いた。
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年5月10日 12時
