第94話 ページ46
王将《ゴォール！
先制したのは、ビッグウェイブスだァ！》
木暮｢こんな簡単に1点取られるなんて。｣
壁山｢久遠監督の言う通りだったっす…｣
A｢…｣
有人は、監督を見ていた。
私は、それを見ていることしか出来なかった。
今の私に出来るのは、あのボックスロック･ディフェンスを打ち破る方法を考えることだけ。
円堂｢凄いな！｣
皆｢え？｣
円堂｢こんな凄い奴らとやれるなんて、燃えてきた！｣
壁山｢強い敵ほど燃えるなんて、キャプテンらしいっす。｣
風丸｢あぁ。この闘志に、どれだけ勇気をもらってきたことか。｣
円堂｢みんな、試合は始まったばかりだ！
まずは1点、追いつこうぜ！｣
皆｢おぉ！｣
王将《イナズマジャパン、反撃なるか？》
｢ボックスロック･ディフェンス！｣
A｢豪炎寺！｣
王将《出たァ！ビッグウェイブスの必殺タクティクス、ボックスロック･ディフェンス！》
豪炎寺は、上に飛んだ。
王将《あっと、豪炎寺もボックスロック･ディフェンスに！
おっと、逆を突かれたぞ！イナズマジャパン！リーフのシュートだ！》
円堂｢はあっ！｣
王将《横っ飛びでキャッチ！円堂、ナイスセーブ！》
円堂からパスが通り、吹雪が上がる。
｢ボックスロック･ディフェンス！｣
王将《無敵のボックスロック･ディフェンス！
これを破ることは不可能なのか？》
その後、私達はビッグウェイブスの猛攻に翻弄され…
王将《ビッグウェイブス、猛攻！
イナズマジャパン、防戦一方だ！》
A｢どうすれば…｣
久遠｢まだ気付かないのか？｣
私達は、久遠監督を見た。
久遠｢箱の鍵は、お前達の中にある！｣
円堂｢箱の鍵？｣
風丸｢なんの事だ？｣
綱海｢さぁ？｣
A｢…｣
私は、久遠監督を見ていた。
ﾋﾟﾋﾟｰｯ!
ボールをもって上がるが、すぐにボックスロック･ディフェンスに囲まれた。
王将《またもボックスロック･ディフェンス！
今度は、風月が囲まれてしまった！》
A｢くっ…｣
どの方向も2人がかりで、行く手を阻む戦術。
本当に箱の中に閉じ込められているような。
久遠“箱の鍵は、お前達の中にある！”
A｢あっ…分かった！｣
私は、伸びてくる足を避けた。
｢何！？｣
王将《風月、見事なコントロール！
ボックスロック･ディフェンスの狭いスペースで、軽やかにボールをキープしている！》
｢もっと激しくいけ！女だからって、容赦するな！
何を手こずっている！？｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年4月9日 15時
