第47話 ページ48
次の日、私と有人は雷門中に向かった。
雷門中に着くと、一之瀬、土門、浦部さん以外のメンバーが揃っていた。
A｢円堂。｣
グラウンドを走っている円堂に声をかける。
円堂｢みんな！｣
円堂が、駆け寄ってくる。
鬼道｢一之瀬達がまだなんだ。｣
円堂｢そうか。｣
浦部｢あぁ、いてる！いてる！ほら、ダーリン！｣
見ると、一之瀬達が立っていた。
土門｢よぉ。｣
円堂｢一之瀬！土門！リカ！おはよう！｣
一･土･浦｢おはよう。｣
土門｢まぁ、なんつーか、考えたんだ…目を逸らしちゃいけないってな。｣
円堂｢土門！｣
夏未｢エイリア学園との戦いの意味を知りたい、その気持ちはみんな同じよ。｣
一之瀬｢そういうことだ。俺達も一緒に行くよ。｣
円堂｢そうか！そうこなくっちゃな！｣
浦部｢ウチも忘れんといてや！ダーリンあるところに、ウチありや！｣
その場が笑いに包まれる。
A｢瞳子さん。｣
私の声に、みんなが振り向く。
瞳子｢みんな、いいのね？｣
皆｢はい！｣
瞳子｢A、貴方はどうするの？｣
みんながキャラバンに乗り込む中、瞳子さんが私に聞いてきた。
瞳子｢カオス戦は特別に許可したわ。
けれど、まだ貴方を正式にイナズマキャラバンに入れてはいないわ。｣
円堂｢そういや、そうだったな…｣
鬼道｢A…｣
私は拳を握りしめ、瞳子さんを真っ直ぐ見た。
A｢一緒に行きたい…！私も、富士山に連れていってください！お願いします！｣
私は、頭を下げた。
瞳子｢そう言うと思ったわ。｣
顔を上げると、瞳子さんは微笑んでいた。
円堂｢じゃあ…｣
瞳子｢えぇ。｣
円堂｢やったぜ、風月！
これからも一緒にサッカー出来んだな！｣
A｢うん。改めて、よろしく。｣
私は、微笑んだ。
キャラバンに乗り込むと、バスが出発した。
瞳子｢はい。｣
A｢これ…｣
瞳子さんから渡されたものを広げる。
それは、雷門のユニフォームだった。
A｢ありがとう、瞳子さん。｣
鬼道｢よかったな、A。｣
A｢うん。｣
立向居｢円堂さん、それは？｣
円堂｢究極奥義ジ･アース。
じいちゃんの考え出した必殺技で、11人全員のパワーを集めた必殺シュートなんだ。｣
立向居｢11人全員ですか。凄い！｣
円堂｢チームみんなの心が1つになった時に、初めて出来る技だって書いてあるんだ。｣
立向居｢まさに究極奥義ですね！｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年4月2日 12時
