第38話 ページ39
円堂｢よーし、今日も気合い入れていくぞ！｣
皆｢おぉー！｣
鬼道｢カオスとの試合は明日。
今日は、課題を絞って練習する。
円堂と土門は、俺とデスゾーン2の強化。
立向居と綱海は、引き続きムゲン･ザ･ハンドの完成を目指してくれ。｣
立向居｢はい！｣
綱海｢こいつは、俺に任せときな！｣
鬼道｢他の者は、Aと豪炎寺を中心に、フォーメーションを確認だ。｣
夕方。
鬼道｢よーし、今日の練習はここまでだ！｣
みんなが帰り始め、私は有人と帰路を歩く。
鬼道｢A、ついてきてほしい場所があるんだ。少し時間いいか？｣
A｢うん。｣
有人について行くと、途中で豪炎寺と会う。
3人で向かった場所は、鉄塔広場だった。
そこには、円堂と綱海がいた。
円堂｢ん？豪炎寺！鬼道！風月！｣
綱海｢おっ、さらにダチ登場！｣
有人と円堂と階段に座って、豪炎寺と綱海を見る。
鬼道｢綱海もここが気に入ったみたいだな。｣
円堂｢あぁ。｣
A｢私もここ好き。｣
鬼道｢ふっ…そう言うと思って、連れてきたからな。｣
A｢そっか。｣
私は、有人を見て微笑んだ。
鬼道｢なぁ、円堂。｣
円堂｢ん？｣
鬼道｢グランのことだが…｣
円堂｢グラン？ヒロトのことか？｣
A｢…｣
鬼道｢お前はあいつのことどう思う？｣
円堂｢どうって…分からない。｣
鬼道｢そうか。｣
円堂｢ただ…いや、分からない。｣
A｢…ヒロトは、穏やかで優しい人だよ。｣
私は、夕日を見て呟いた。
鬼道｢A…｣
綱海｢おい、何そこでごちゃごちゃやってんだよ。
お前らも来いって！｣
円堂｢よーし、俺もやるぞ！鬼道！風月！｣
私は立ち上がって、綱海達のところへ向かった。
円堂｢次、風月してみろよ！｣
A｢私？｣
鬼道｢おい、円堂。Aは女の子だぞ。｣
円堂｢え？あっ…｣
有人に言われて、円堂は申し訳なさそうな顔をする。
A｢やる。｣
私は、タイヤの前に立った。
思い切りタイヤを引き、離す。
タイヤは勢いよく、私に向かってきた。
A｢はあっ！｣
タイヤを思い切り蹴ると、何かを感じた。
円堂｢す、すげえ！｣
鬼道｢今の必殺技じゃないか？｣
A｢必殺技？｣
綱海｢あぁ！俺もそんな気がしたぜ！｣
豪炎寺｢あぁ。｣
みんなを見て、止まっているタイヤを見る。
A｢必殺技…｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年4月2日 12時
