第11話 ページ12
円堂side
円堂｢杉森！
なんで、攻撃しないんだよ！あれじゃ、サッカーにならないだろ。｣
杉森｢それが監督命令だ。｣
円堂｢なんだって？｣
杉森｢10点差でも、1点差でも、同じ勝利だ。
リスクを 犯 さ ず 、タイムアップを待つ。｣
円堂｢何もかも計算通りにいくと思ってるのかよ！｣
杉森｢君達のデータは、全て把握していると言ったはずだ。
俺からはゴールを奪えない。お前達の負けだ。｣
円堂｢そんなの、分かるもんか。
勝利の女神は、勝利を強く信じる方に微笑むんだ！｣
杉森｢データにないことは、決して起こりえない。｣
円堂｢データデータって…そんなサッカーやってて、楽しいのか！？｣
杉森｢楽しい？｣
円堂｢そうさ！サッカーは楽しいモノだろ？
仲間とボールを通して通じ合う、素晴らしいものだ！｣
杉森｢素晴らしい？君の意見は、理解不能だ。｣
円堂｢不能？それはこっちのセリフだ！見てろ！お前たちにもう一度、本当のサッカーを思い出させてやる！｣
俺は、杉森を指さした。
円堂side終了
後半戦が始まった。
圭太｢あぁ！後半早々、御影は全員下がってのディフェンス！
これでは雷門中、中々この守りを崩せない！｣
すると、攻撃してこない御影専農にしびれを切らしたのか、円堂が自陣ゴールから飛び出して、相手ゴールに向かって走り出した。
圭太｢な、なんと！キーパー円堂がゴールをガラ空きにして、攻撃参加！
そして、シュートだ！｣
シュートは、杉森に止められた。
円堂｢くっそぉ〜！｣
杉森｢なぜお前が、攻撃に参加する？｣
円堂｢点を取るために決まってるだろ！それがサッカーだ！｣
杉森｢オフェンスフォーメーション、シルバ1だ！｣
圭太｢さぁ、遂に御影が動いた！
杉森からのボールを、大部がすぐにバックアップ！
あぁ！壁山がボールを奪った！壁山の見事なフェイント！
ボールは松野に！山郷がチェック、それを交わす松野！｣
下鶴が、松野からボールを奪う。
角馬｢取られたら取り返す！｣
下鶴｢パトリオットシュート！｣
圭太｢防いだァ！辛うじて防いだァ！しかし、これで攻撃が終わったわけではない！
御影専農、引き続きコーナーキック。
おぉ！？正確な御影の連携が、初めて乱れたァ！｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年4月2日 12時
